第5話
重い腰を上げ、洗面所へと向かう。
(あ、そうだ、、、)
振り返りソファの隙間へ押し込んだ日記を取り上げる。自分の部屋に向かい、机の引き出しを開けその中へ入れる。
(後で読んでみるか。)
とにかく母から与えられた任務をこなさなければならない。洗濯物を持ちベランダへ向かう。洗濯物を干そうと下へ目線を落とすと、視界の端に何か光るものがあった。光っていたものはガラスの欠片だった。窓ガラスが割れている様子もないし、動物が運んできたのだろうか。捨てようと手に取ると、あまりの衝撃に地面に手を着いてしまった。脳を直接揺さぶられたような感覚だった。それと同時に直感的に理解した。日記の中で父が探していたのはこれだ。どうしてそう思うのか自分でも分からない。だが、絶対にこれだ。
散歩 @parli
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