自分が自分であることを赦せない、人間にもありますよね。まさに服部の無力感もそれですね。
苦しいけど大切な記憶。自分を形作る一部としてそれを携えたまま生きていくという選択に胸打たれました。
この記憶を失うということは自分が自分でなくなるということですもんね。母子を助けられなかった自分でありたくないと同時に、母子と優しい時間を過ごした自分でありたい。アンビバレントな気持ちを抱えているたつぼ、ある意味とっても人間らしいです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
たつぼと服部少年の抱えるものがぴったりリンクしてしまい、ちょっと危ういところでした。
先生の言う通り、自分以外の何かにはなれませんもんね。
悪いものを消したら必ず良くなる、とは限りませんね。むしろ弱さや傷を知っているからこそ、見えてくるものもあるかもしれません。
仰る通り、たつぼは人間らしいですね。優しい心を持った彼は、きっとこの先も新しいご主人様の元で幸せに過ごせるはずです。
こんばんは。^^! 大晦日となりました。
>意識を保て
先生、必死です。
百花さんも煙管を用いて服部少年がアクション映画さながらに脱出できましたね。ああ、泣きますわね。茜ちゃんへのごめんがきゅんとします。カイコさんの糸のアレンジ技だったのですね。また、服部少年の自己肯定感の低さが出てしまいましたね。あ、まだ回線が繋がっていたのかな? 足らぬと。受信ばかりしていた服部少年は、先生によって回線のシャットアウトを教わった。これは、本人の成長ですよ。魂の浄化に入りました。
>『ずいずいずっころばし』の春歌説
ここへ繋がるとは思いもしませんでした。成程!
先生のスマートウォッチ、服部少年の活躍の後、補佐的に登場するのが好きです。時計の機構と蓋に紋章が、容喙声音の対象を拡張する、いわば拡声器風なのでしょうか。ともあれ、茶壷に届きますね。会話が成立しますね。闇落ち? ライトノベル界隈ではそれは意味が違いますね……。記憶を消す! 何か、憑依といい、記憶といい、私の拙作とちいとだけ似てます。汗。すまないです。
>たつぼ
名は唯一の言葉ですよね。本当にそう思います。子どもに命名したとき、感動しました。それと創作を一緒にしてはいかんですが。
>救いを齎す
ここで、あの字引をした文字が登場するとは、拝読してよかったです。
>靭(つよ)く
この文字も調べたのですが、矢を入れる筒状のものも示すようです。その形状ではないけれども、茶壷であるから、いい感じがしますね。
>「君の中に茶葉を保管したいそうだ。心優しい女性だよ。きっと君を大切に使ってくれる。任せていいか」
ここの所、とても優しくて、泣きそうになります。
たつぼは念を殺した訳ではなく押し黙っただけと言う過程が感動的でした。
本年も良質な御作、秀作を拝読させていただき、誠にありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。
コメント欄で失礼いたしますが、すずめ様に気が付いてはいたのですが、カクヨム上で、拝読させていただき、お付き合いをしてくださって依頼、作品への真摯な向き合い方に感嘆しております。また、リアルの大変さをうかがいみますが、いつか楽しかったとしか声にならない日が来ると思いますので、このままのすずめ様でいらしてください。応援しております。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
今回は共鳴が強すぎて、先生の声でも完全には戻ってこられませんでした。
百花さんの術のタイプから、こういう色っぽい感じになってしまうのも仕方ないんですが、いろんなショックがあって服部少年はパニックです……笑
春歌説。あの母子に何があったのかは想像するしかないんですが、そう考えると辻褄が合うというところですね。
>いわば拡声器風
まさしくそうです!
本シリーズでは「発信」やら「受信」やらと異能の力を電波になぞらえているのですが、先生の能力はスマートウォッチで声を電波に乗せてるイメージです。
闇落ちはほぼそれですね笑
確かに、いすみさんのお話といくつか共通のワードがありますね(*⁰▿⁰*)
本作では「名前」や「名を与えること」が一貫したキーワードとして出てきます。ご注目いただけて嬉しいです。
難読漢字をついつい使ってしまうのは不治の厨二病ですね笑
「齎す」はよく使うのに自分では書けませんし笑笑
「靭い」はしなやかな強さの時によく使っています。
先生がたつぼの心に歩み寄る姿勢を取っているのは、もしかしたら前回の服部少年のやり方を見た影響なのかもしれません。
師匠から弟子へだけでなく、逆もあるかなと。
辛い記憶ですが、愛ゆえですもんね。
ご丁寧に、ありがとうございます!
いすみさんの作品はいつも家族の愛やそこから派生する苦しさ、救いが描かれていて、ご自身の信念が表れているのだろうなと感じます。美舞ちゃんのお話も残りが少なくなってきていて寂しいですが、最後までしっかり見届けたいです。
今年は大変お世話になりました! 良いお年をお迎えください(●´ω`●)
抱えている無力さという点で、より強く共鳴してしまったんですね。
百花さんの所作が艶やかで美しいです。年頃の少年はそりゃあ平然とはしていられませんね。
対話して『念』の希望を尊重する形に収まって嬉しかったです。害ある状況の打開策として、一かゼロかではなく、やんわりとした着地点に落ち着けるもんなんだなと。
今大事に抱えているものが、この先の時間と混ざり合って、また別の形になっていくような余韻がありました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
仰る通り、茶壺と服部少年の抱えた無力さが同質のものだったため、深く繋がりすぎてしまったようです。
百花さんに対しては恋愛感情というより「憧れのお姉さん」みたいな感覚なのですが、これはドキドキしますよね(*´Д`*)笑
人もモノも、これまで経験してきた時間があってこその今ですね。たつぼ自身が過去を受け止めた上で、前を向くという選択肢を選ぶ形になりました。
きっと今後は新たなご主人様と過ごす時間も一緒に、彼を構築する記憶になっていくでしょうね。
寸止めだからいいというわけでもない。
むしろ寸止めだからこそ、無限に想像が拡がってしまう。
この一文が果てしなく好きです
そうやってくすりとした文章を読ませながらの後半の出来事よ…!
この落差はずるい。
こんなん服部君でなくても一読者、心を吸い込まれてしまうではないですか。
誰かティッシュちょうだい!って思いながら泣いちゃいました。
これからはきっと菜津子さん大切にしてもらいながら、足りないを少しずつ埋めていくのでしょうね。
幸せになってね、たつぼ。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
まだ成長途上の少年の煩悶する様子を拾ってくださって嬉しいです笑
使い物にならなくなった彼に代わり、今回は先生が決めました。
終わりのない後悔ばかりに魂が染まっていましたが、確かにあった温かさこそが、その魂の核でした。
菜津子さんであれば、間違いなくたつぼのことも大切にしてくれるでしょうね。
たつぼおおおおおお! (´;Д;`)
服部くんが深く引き込まれてしまったのは、たつぼの思いと自分のコンプレックスがリンクしてしまったからなのですね。
最後の先生の言葉で救われたみたいで、よかった。先生がさらに格好よく見えました!
たつぼよ、善き壺生を送れますように。
それにしても百花さんは罪作りですね。コンプラって(笑
作者からの返信
コメントありがとうございます!
たつぼと服部少年、ちょうど似たような精神構造なんですよね。何かあるとネガティブに走ってしまうという。
先生はキメる時はキメる人ですね! こういう時こそ気障キャラが輝きます!
たつぼはきっと、前を向いて生きていけますね!
今回ある意味、百花さんが一番服部少年にショックを与えたかもしれません……笑
思ったよりも重たいものが足りていなかったんですね、茶壺は。
今まで彼を見ていた視点が突然自分に切り替わってしまった部分はゾッとしました。力が足りないと嘆く壺の思いに服部くんの思いが同調してるのもまずいですねえ😢今回茶壺は大人しくなってくれましたが、今回のことはまた服部くんに悩みの種を植え付けてしまいそうです(´;ω;`)
舌ったらずの「たつぼ」がそのまま固を表す名前になったくだりで涙腺崩壊でした。゚(゚´Д`゚)゚。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
思いのほか悲しい真相が隠れていました……
相手の魂との距離の取り方が、今回はまだ掴めていなかったようです。壺と思考パターンが似ていたことも、呑まれてしまった原因の一つでしょうね。
こういう時に頼りになる大人の人たち。服部少年はまだまだ課題がありますね。
坊やの呼んでくれた「たつぼ」は、幸せな思い出を象徴する名前でした。
辛いこともありましたが、過去を全て抱えて、前を向くことができましたね(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
こんばんは。
百花さんの所作、在り方。香り立つにほひ。そういうものが好きです。好きと認識させてくれる、すずめさんの文章も。
まあそんなことを言えば、百花さんからは馬鹿なことをと叱られそうですが。
(コンプラを意識していたとは。いや、意識した上で無視しそうな気が……)
たつぼさん、落とし所を見つけられましたかね。そのままでいいと誰かに言われても、なかなか「そうか」と認めるのもつらいですが。
その辺りも先生のお力のうちなんでしょう。
少年も貴重な体験をしましたね。基本がなぜ基本なのか、改めて体験しましたし。他人の心のなんたるかを、また一ページ加えられました。
何より大きかったのは、自分の形をはっきりと知れた部分かなと思いました。こういう職業に携わる者として。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
わーーーーめちゃくちゃ嬉しいです(*´Д`*)
この術の感じだと完全にマウストゥマウスの方が効果高そうですが、さすがにそれはまずかろうと思ったようですね笑
たつぼは、先生の声の効果もありますが、新たな道を示してもらったことも大きかったと思います。
服部少年も久々に相手の感情をダイレクト受信して混濁する経験をしました。難なくできていた基本も、場合によっては揺らぎやすくなってしまう……
>自分の形をはっきりと知れた
ここ、実は本章の裏テーマなので、気付いてくださって嬉しいです!
また一つ成長できたでしょうか。次回で第2章ラストです。
『解っている』のが、本当にやるせなかった(´・ω・`)
過去を断ち切らずに前に進めるのは、たつぼにとっては幸せなことだなぁ(*´艸`*)絶対に大切にしてもらえると思うし。
で、樹神先生、ちゃんと服部少年の泣き言聞いて上げるんですよね?!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
茶壺、自分ではどうしようもなかったんでしょうね……本当に身動き取れない気持ちのまま、ずっと過ごしていたんだと思います。
それだけ大事な記憶。しっかり抱えて、新たなご主人様に向き合えます!
なんやかや言って、たぶん先生は服部少年みたいな凹み方をしたことがないんですよね( ;´Д`)
百花さんにも一緒にフォローしてもらいましょ!
陽澄すずめ様
朔くんが自分の力不足を嘆いて、壺の「足らぬ」念と同調しかけた時はヤバかったです。でも、すぐに樹神先生に助けられて良かったです(^^)v
それから、心の中で茜ちゃんに謝る朔くんが律儀というか可愛いというか。ますます好感度 ⤴ です。
心優しい人の手で大事に扱われた物には優しい魂が宿るのですね。
辛い記憶であるにもかかわらず『消さないでくれ』と願った壺の気持ちを思うと泣けてきました。
陽澄すずめ様のこのお話自体、優しい優しいお話です。
読ませていただけて良かった! 温かい気持ちになりました。
ありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
服部少年と茶壺、似たような精神傾向なんですよね。こういう時でも冷静に対処できるのが先生ですね。
茜ちゃんへのごめん、拾ってくださって嬉しいです(*´-`) 浮気とか絶対しないタイプでしょうね!
心優しい母子の情が、心優しい壺の魂を育てました。
無念もありましたが、自分の魂を大切にすることこそが、母子の心と共にあるということですね。
温かな気持ちになったと言っていただけて、とても嬉しいです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 書いて良かったー!
ああ、やっぱり、服部君の自己肯定感の低さと壺の無力感がシンクロしてしまいましたね。
ここでも記憶を消さずに壺の気持ちを尊重して、その先へ導いてくれた樹神先生、優しいです。よみがえってくる優しい記憶が泣けますね。「彼」は幸せな壺だと思います。先生のかける言葉がこれも服部君にシンクロして、完全に涙腺が壊れました。ここまで泣かされるとはまさに筆者様の思う壺ですね。
「誰が上手いこと言えと」
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ちょうど似たような思考パターンだったんですよね。自分の持つ力以上のものを望んで、落ち込んでしまうという。
章の途中では蘊蓄が暴走してアウトな発言もあった先生ですが、やるべき時はやる男でした。茶壺の姿が自分の弟子に重なったかもしれませんね。
母子と共に幸せな時を過ごしたからこその、茶壺の魂の在りようでした。いろいろ感じ入ってくださって嬉しいです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
>「誰が上手いこと言えと」
最後に盛大に吹きました笑笑
拝読しながら、ぼろぼろと泣いてしまいました……。・゚・(´^`*)・゚・。
つらかったとしても、大切な思い出なのですね……(´A`*)・゚。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
実は私も泣きながら書きました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
辛いこともありましたが、絶対に忘れてはならない温かな思い出もたくさんありましたね。全てを抱えて、やっと前を向くことができました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
魂ごと呑み込まれてしまいそうなところ、先生。いいところで登場。
記憶を消すことよりも、たつぼ、それを覚えていたかったなんて。
ホラーですが。優しい物語にとても癒されます。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
元々のネガティブ思考が茶壺に同調しすぎてしまいましたが、ここぞという時に先生がずばっと正気に戻してくれました。
前回、雨さんが「たつぼ」に触れてくださって嬉しかったです(*´-`) 茶壺にとって大事な記憶を象徴する呼び名でした。
癒されると言っていただけて嬉しいです!
うーん、やっぱりいい話! 僕の心も色々抉られて悪い膿が出ていくようです。読んでよかった……(まだ第二章)
これまでの記憶、その全て、必要だと分かりましたね! それを抱えた上で前に進む。いい話だ……。
今でこそ病気で多少弱くなりましたが、僕は映像記憶がハッキリ残るタイプらしく、トラウマ的な記憶に悩まされることもしばしば、それこそ忘れられたらいいのに、と思うこともありました。
でも、こうして過去を肯定してくれる物語に会うと気持ちが綺麗になりますね。
たつぼ、舌っ足らずなこの言葉、お気に入りだったんですね。「おじちゃん」って呼べずに「おいちゃん」って呼んでくれた子がかわいいみたいな心理でしょうか。名前というと与えられたもの、みたいな印象はありますが、こうそて自分で名乗る、選ぶものもありますね(ペンネームを使う我々が何を言ってるんだと思われるかもですが)。
己の足らなさも、辛い過去も、しっかり抱いて前に行く。
いいお話しー!
服部少年も少し引きずられたようですが、前より樹神先生がアバウトな励ましをしているような気がして、そこに服部少年の成長を感じました。前作ではちょっと慎重に接してそうな気配ありましたもんね。今は樹神先生も服部少年の強さを信じられているのかな。でも成長って本人からは見えづらかったりもして、服部少年もまだ悩むのかもなぁ。このたつぼとの出会いがいい刺激になるといいのだけれど。
そして百花さん、そんなされたら多くの男性は持ってかれます。何かしら。全部。ぐはー。字面だけで持ってかれそう。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
いつも熱いご感想うれしいです!!
生きている限り、いいこともあれば悪いこともあり、中には消してしまいたいと思えるほどの経験をすることもありますね。
だけど、そうしたものも全て自分を構築するものなんですよね。
今回、「名前」が一つのキーワードでした。
固有名詞や一般名詞、骨董品の銘、時代や用途によって変わる呼び名……この章の前の方のエピソードでいくつかパターンの例を挙げたつもりですが、この茶壺は坊やが呼んでくれた名前を選んだようです。
服部少年は相変わらずネガティブに傾きがちなんですが、前よりも確実に切り替えは早くなりましたね。
先生の態度は特に意識してなかったんですが、言われてみるとそうかも。このくらいズバッと言っても大丈夫だと、お互いに信頼関係が強固になったんだと思います。
「たつぼ」のことは、いろいろ重なるでしょうね。
コンプラを守る百花さん。
前作でも霊に煙を吹き込むシーンが何度かあり、「これ吹き込まれる側の視点だったらかなりドキドキするのでは?」と思い付いたので、やってみました(やってみましたじゃないよ)
服部少年、別のトラウマにならなきゃいいですよね……( ´∀`)
自分も百花さんに捕まえられたい。ご褒美をありがとうございました 笑
からの樹神先生とたつぼのハートフルなやり取り。救いのあるエンドで良かったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
コンプラ配慮があっても、服部少年にはちょっと刺激が強かったようです。笑
たつぼ、大事にされていた記憶を抱いて、また新たな幸せを得られるといいですよね。