シートン動物記の「伝書鳩アルノー」、飯森広一氏の「レース鳩0777」などに並ぶ名作。それらが好きな人なら間違いなく引き込まれる作品です。展開のテンポの良さ、鳩目線なのに感情移入できて、完結作なので一気に読むことができました。
鳩、それもレース鳩の視点で描かれるお話ですが、これがなかなか奥深い。レースの内容についても初めて知るばかりですが、それが鳩目線なところが一風変わっています。それも単なる鳩視点ではなく、空模様、風、そして自身の翼の動きなどが真に迫っている。もはや筆者は前世が鳩なのでは、と思わせるほどです。青空を駆け抜ける鳩のように爽やかな物語、是非ご一読ください。そして私は、キャラクターたちの共通点が(あるらしいのですが)分からなかった…。名前かな、と思ったけど共通項がないしなあ。分かった方、ヒントだけでも教えてください。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(369文字)
これは「レースのために飛ぶハト」が主役の話です。おっと、今「ハトとか意味わからん」って画面を閉じようとしましたね?僕も最初そう思いました。だけど、この物語は「ハトがレースに出る話」と聞いて想像するスケールを遥かに超えるドラマと、感動と、温かい物語です。是非読んで欲しい・・・!ハトに対してこんな感動出来る経験は、今を逃したら2度とありませんよ。
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