神頼み

神頼み

男1「第一志望の大学に合格しますように。これでよしっと。……ってお前、まだ賽銭箱にお金入れてるのかよ。1万円札を何の躊躇いもなく入れるなんてもったいない。一体いくら入れるつもりなんだ？」

男2「100万円分」

男1「えっ？その金額はさすがにないわ」

男2「いや、なんかたくさんお金入れたら、その分、神様がやる気を出して願いを叶えてくれるかなぁと思って」

男1「そんなわけねぇだろ。神頼みなんてただの気休めなんだから」

男2「えー、じゃあもう入れるのやめよ」

男1「お金は、あといくら残ってるんだ？」

男2「あと80万はあるよ」

男1「それなら、俺が頭の悪いお前に神頼みより良い方法を教えてやるよ」

男2「教えてくれ。俺、絶対に志望校に合格したいんだ」

男1「残りの金を持って、大学の職員に掛け合ってこい。その方が神頼みよりよっぽど効率的だよ」