第26話 エピローグ

 そうして私達はヴァイエン王国で結婚式をし、カシャ国に戻ると、私は貴族としてのマナーや女王の仕事を一から覚える事となった。


結局、私はお母様にごねてみたけれど女王の仕事から逃れる事は出来なかったわ。


ルイはソフィを支えるために現国王の補佐役になった。



 1年が過ぎた頃に王妃であるお母様は第一王子のアーロンを、そのまた次の年には第二王子のファナンを産んだわ。


結婚前に宣言した王子を4人産むつもりなのね。本当に。


母が産休に入っている間、私が仮の女王として政務をこなすことになったわ。


 私とルイは長男のアーロンが5歳になった時に王位継承権を弟達に譲り、臣下へと降った。


臣下へ降ってからの仕事はと言うと、私は領地の仕事。ルイは王宮魔法使いの筆頭として働いている。


けれど、その仕事はたまーに。


 私達の主な仕事と言えば、2人で国や教会の援助が行き届いていないカシャ国とヴァイエン国の村々を周りながら治療を行っている。


村々を巡っている間は陛下の命令で王宮の文官達が出向してくれ、領地を管理してくれている。私達の治療訪問は王家の評判も上がるし、私達も自由に旅が出来るから文句は今の所無いかな。


そういえばこの間、久々に会ったお母様に、ソフィとルイの間にもうすぐ双子がやってくると明言されたわ。


ルイも私もそろそろ旅もお休みして巣篭もりをする予定。


ふふっ。嬉しい気持ちで一杯です。


【完】


最後までお読み頂きありがとうございました⭐︎(*´∇`*)

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令嬢は売られ、捨てられ、治療師として頑張ります。 まるねこ @yukiseri

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