血の匂いさえも心地良く

ネオバビロンという名に相応しく、血とカルトの匂いが充満した退廃的な世界観が何とも言えない恍惚感を読む者に与えてくれる。
新興宗教の生き神という怪しげなイメージとは一線を画する三鷹の破天荒で人間臭くもあるキャラが実に魅力的で、淀みなく流れるようなストーリー展開の巧さもあって最初から最後までノンストップで楽しめました。
3万字弱という短めの分量にも関わらずとにかく濃密・濃厚でどっしりとした読み応えのある傑作!

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