すっきりとまとまっていて、文字数の量にも関わらずとても読みやすかったです!前半の、主人公が謎の人物に対して探りを入れていく構図、後半の主人公と謎の人物が行動を共にしていく変化が物語にとても良い効果を与えているように感じました。[ネオバビロン]の宗教団体で神格化されている謎の人物と心臓にまつわる行為の描写には一種のエロティックさがあり、その部分には魅力的で刺激的な色気も含まれています。
これは読書と言うだろうか。凡そ栞を挿む余地は無い。傍ら見れば老貴婦人が車上でチンピラを撃ち返す。ショートフィルムを観るように、サイバーパンクな混沌都市を駆けずり回る――のは、ピンクブロンドの生き神と…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(193文字)
ネオバビロンという名に相応しく、血とカルトの匂いが充満した退廃的な世界観が何とも言えない恍惚感を読む者に与えてくれる。新興宗教の生き神という怪しげなイメージとは一線を画する三鷹の破天荒で人間臭くも…続きを読む
サイバーパンクの世界観が余すところなく表現されていて、世界に浸ることができました。特に、主人公の片割れの登場シーンである御開帳では、引き込まれ、宗教絵画の趣きを感じました。二人のやり取りが素敵で2…続きを読む
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