第6話
「んん……」
俺は目覚まし時計の音で目を覚ました。
時刻は8時。
まあ休日だしもう少しゆっくりしようかなぁと思って二度寝しようとしたのだが……出来なかった。
何故ならば俺の上に小鹿が馬乗りになっていたからだった。
……あれぇ〜おかしいなぁ。
昨日ちゃんと部屋の鍵かけたはずなんだけど……。
「おはようございます、先輩!」
「俺にさわるな近寄るな」
「朝ごはんできてますから、起きてくださいね」
そう言うと彼女は俺にキスをしてからベッドから出て行った。
そしてキッチンで朝食の準備をしているようだ。
……ふぅ〜、今日も1日頑張るか。
俺は洗面台で顔を洗い、リビングに戻った。
すると、そこにはトースト、ベーコンエッグにサラダ、コーヒーが置かれていた。
「今日は残さず食べてくださいね?」
「はい……」
特段変なものは入ってなかったからしっかり全部食べた。
俺は小鹿と一緒に飯を食った後(小鹿が俺の隣でずっとニコニコしていた)、小鹿が買い物に行きたいとか言うのでどうせ暇だし付き合うことにした。
「どこ行くんだ?」
「ん〜日用品がほしいですね」
「じゃあ近くのショッピングモールでいいか?」
「はい!」
というわけで俺たちはまずそのモールに向かうことになった。
「先輩、これ似合いますか?」
「ああ、よくにあってると思うぞ」
適当に服屋を回って、今はアクセサリーショップにいる。
ちなみに今の小鹿の服装は白ワンピースだ。
「先輩、手繋いでもいいですか?」
「……ダメ」
「むー」
そんなことを言いながら小鹿が腕を組んでくる。
柔らかいものが当た……。
「ってるかコレ?」
「はい?」
「いや、こっちの話だ」
まあ多分気のせいだろう。
うん、きっとそうだ。
それから小鹿は俺の腕を組んだまま色々な店を回った。
途中、ゲームセンターがあったので寄ってみたりした。
「先輩、コレやりましょうよ!」
「ん?」
小鹿が指定したのはゾンビを銃で倒すゲーム。
「まあ、いいけど……」
「やった!」
早速お金を入れてゲームを始める。
まあ、元殺し屋と現役殺し屋のペアだから最終ステージまで一機も失わないでクリアできた。
「楽しかったです!また来たい!」
めっちゃ笑顔の小鹿。
可愛いなちくしょう……。
その後、ゲーセン内にあったUFOキャッチャーをやってみたり、ボーリングをして過ごした。
元殺し屋の俺、ヤンデレの元同僚たちから逃げることになった 田中山 @tanakasandesuyo
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