第12話 わんぱく猫と次の冒険へ

 テツと死闘を繰り広げた翌日は晴天だった。幸いにも天気に恵まれたため、ロイは起きてから食事を済ませると、早速、ひざかり公園へと向かった。


 ロイがこの一帯に住むようになってから、久しぶりの穏やかな毎日かもしれない。こんな毎日が続けばと心の中で希望を思い描いた。


 少しだけ風が吹くと、街路樹がゆさゆさと音を奏でる。穏やかさを演出しているようにも見えた瞬間だった。


 ロイはそのまま歩いて行くと、すぐにひざかり公園へと到着した。公園までは全く離れていないため、到着も早い。


「みんな! こんにちは!」


 ロイが大声で挨拶した。


 すると、みんなも笑顔で返事を返す。


「ロイ! 待ってたよ!」




 ロイの冒険は、もう少しだけ続きそうだ。




 第1章 終わり


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わんぱく猫ロイの十日間戦争 せきろく @digre

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