子育て。発達に対する違和感①

ここは、一歳半検診の会場。公民館だ。

私は、ここに、もうすぐ1歳半になるしゅうちゃんと来ているのだが、いまは、しゅうちゃんを、追いかけるのに必死だ。

「しゅうちゃん待って!」

他の子は、ちゃんとお母さんと待っている子ばかりなのに、修斗ったら、じっとしていないわね。

「きゃーわ〜!」

しゅうちゃんの方を見ると、公民館に飾ってあった、金魚鉢をキラキラした目で見ていた。

「あ、しゅうちゃんここにいた。もう、勝手にどこかに行かないでよね。」


ーー数分後


「矢野さーん中へどうぞ。」

「あ、はーい!」

(はぁしゅうちゃんちゃんと出来るのかな?

ちょっと心配だな。1歳半にしては集中力があまりないように見えるし、人見知りも激しいし。心配でしかないわぁ。)


保健師さん「矢野修斗くんだね。こんにちは。」

「あーうー?」

しゅうちゃん。保健師さんの目をちゃんと見てないな大丈夫かな?


その後、積み木遊びや、指さしの検査?をしてもらったのだが、途中から、集中力が切れて、保健師さんが、難しい顔をした。


「お母さん少し、日々の様子などを教えて貰えませんか?」


「は、はい。実は、上の子達よりちょっとばかり、発達が遅れているのかなと思っていて、私は小児科の看護師をしているので、発達障害を疑っています。気になる行動が、癇癪が、酷いことと、偏食が激しいことなど、これらが気になる行動ですね。あと、保育園の先生からも、言葉の理解がないに等しいかもしれないと言われてしまって、正直結構悩んでまして…」


保健師さんが、少し考えながらこう言った。

「お母さん。すいません。少し酷なことにはなると思いますが、修斗君ちょっと発達が遅いのかなって感じがします。」


「…やっぱりそうですよね。」

少し安心したと同時に色々な感情が混じってしまって泣いてしまった。



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しゅうちゃんは天使の子 みう @ruuSPQTRM0818

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