あの人見知りが激しく内気な少女は
「はぁぁぁぁぁぁぁあ‼」
無事、岩を踵落としで砕けるまでに成長した。
――本編第一話冒頭より抜粋――
うなるフィジカル、ほえるメンタル。
夢を叶えるため特訓を積んだ少女は、苦手な勉強をなんとかノしてエリート魔法学校への入学切符を手に入れた。
素養は十分、気合いも抜群。実技に反比例して座学がヤバいのはご愛敬。
ゆかいな仲間に囲まれて日々学び、「婦警」になることを目指すステラ・ウィンクルにはしかし、生まれと“未来が見える眼”という二つの謎があって――?
レビューを書いている時点で書籍4冊分をこえる分量が書き上げられていて、がっつり楽しめること間違いなし。
掛けあいもキャラの魅力も抜群、2章からは謎にからんで話の規模もどかっと大きくなっていきます。
冒頭の岩くだきが気に入った方はもちろん、いわくつきの契約召喚獣、希少な「重力」属性持ち設定などが刺さる方にもおすすめ。
ぜひどうぞ。
ステラ・ウィンクルは子どもの頃に危ないところを女性警察官に助けられ、憧れを抱いた。
いつかは女性警官になってみせるという意気込みで、熱血マジメ一直線徒手空拳少女の奮闘が始まる!
主人公であるステラ・ウィンクルが魅力的です。
マジメで熱血なステラが警察官になるという夢のため、必死に努力している姿は好印象。
マジメすぎて空回りしたり、天然ボケになったりするステラは可愛いし、見ていて楽しいです。
まず物語はステラが学校に通うところから始まりますが、そこで友情を築いていく過程も丹念ですし、卒業試験でレオナルドとのコンビで戦う場面も面白い。
努力が実って念願の女性警官になってからも難題は多く、ステラの努力と戦いは終わりません。
え、恋の方はって言うと?
それは読んでのお楽しみ!
私は好きだが!!?(※だったら何だというのか)
幼い頃に自分を救ってくれたひとりの婦警さん――彼女に憧れ、彼女と同じ道を夢見るようになったステラ・ウィンクルは、明朗快活で清々しく、それからおおむねパワー系。自分の抱いた憧れ、夢に向かって迷わず突き進む様が、見ていて気持ちのいい女の子です。
熊殺し、体力おばけ、筋肉で知性を補っている――等々「いや女の子向けの形容かそれ?」と首をかしげる言われように、ついつい笑ってしまうところまで含めてご愛敬。とってもいい子です。
彼女を取り巻く人々も見ていて楽しく心地よい塩梅。
私的にはエルミラが、エピソード込みでおいしいキャラだなぁと思ってます。王道と言ってしまえばそれまでかもですが、きちんと誇り高い感じの子って好きです。
以上、学園生活がメインの第一章を読了した時点のレビューとなります。
要約すると、「キャラクターがとってもいい感じですよ!」
第二章から先も、楽しみです。