立ち枯れた木も、失った人への想いも。きっとどこかにタネを残していく。

春楡の木を見つめながら、その木を大切にしていた人のことを想う。
立ち枯れながらも、タネを残していった木。
たくさんのものを残していった人。
その「タネ」が、残された人の中で、これからどんな風に芽吹いていくのか。
人が何かを大切に想う気持ちは、本当に素晴らしい。
とても切ないけれど、たくさんの元気をもらえる、素敵な短編です。