桜花特攻隊員が異世界転移して神の使徒となり魔騎士を倒してエルフの女王を救う
華咲 美月
第1話
桜花は太平洋戦争中に開発された特攻兵器である。
機首部に大型の徹甲弾を搭載して敵艦に体当りして破壊するものである。
体当りすれば搭乗員は当然、死ぬ。
搭乗員の命を犠牲にした狂信的な自殺兵器であった。
俺の名前は犬養神太郎、26歳。
迅雷桜花攻撃隊の隊員であった。
1945年4月○○日、明日の作戦で敵艦に体当りして死ぬ運命である。
思い残すことは故郷に残してきた家族のことである。
子煩悩な母親と結婚したばかりの妻を残して先立つことになる。
懐から手紙を取り出して読んだ。
何度も繰り返し読んだので紙がよれている。
妻からの手紙だった。
“娘の名前は『素子』に決めました。早く戦争が終わって貴方の顔を見せてあげたいです”
不覚にも涙が滲んだ。
もう優しかった母親にも、妻にも子供にも会えないのだ。
「争いのない平和な時代に生まれたかった……」
俺の呟きが神々のもとに届いたのか……。
俺は翌日、アメリカ軍の駆逐艦カナート・L・マーベルに体当たり攻撃を仕掛けて戦死した。
気がつくと神々しい雰囲気に包まれた、白い空間を漂っていた。
「……ここは死後の世界なのか?」
「そうで~す。ここは魂が分岐する場所で~す」
突如、美しい金髪の女性が現れた。
後光を放っている……女神なのか……。
「私は運命を司る女神、ディスティーナで~す。貴方を異世界転移させま~す」
語尾を伸ばす癖のあるおかしな女神が現れた。
「ちょっと待ってくれ。貴女が女神なのはわかった。異世界転移とはどういうことだ?」
女神はニッコリと笑って可愛く首を傾けた。
「日本ではない剣と魔法の世界で、女神の使徒として働いてもらいま~す」
「女神の使徒とは、神の使いのことか?」
「そんなもので~す。チート……圧倒的に高い能力を与えて悪を倒し平和を作り出す仕事をしてもらいま~す」
俺は唸った。
「石原莞爾の世界最終戦争論みたいなものか……」
「飲み込みが早いですね~。人知を超えた戦闘力を与えますから、悪をやっつけて平和を作り出してくださ~い」
「俺が行く異世界というのはどんな世界だ?」
「やる気になってくれたんですね~」
「やってやる! 日本男児たるものが平和のために働かずして何とするか!」
「その世界では、エルフの国と人間の国が同盟を結んでいて、魔族の国と戦争をしていま~す。魔族は女神の敵で~す。話し合いで信頼関係を築けるような存在ではないので、滅ぼしちゃってくださ~い」
「なるほど、俺は荒御魂となって魔族を滅ぼせばいいのか。それで平和になるのだな?」
「そうで~す。では、異世界に転送しま~す。後は『無限の叡智』を授けたのでそれに聞いてくださ~い」
俺の視界は光に包まれて、身体はどこかに引っ張られて行った。
そして眠るように意識が途絶える。
「……」
目覚めると石造りの建物の中で薄暗く、空気が淀んでいた。
床には魔方陣が描かれていた。
周囲は西洋人風の顔立ちの男女に囲まれている。
「まさか本当に召喚が成功したのか……」
初老の男が慄きながら呟いた。
「貴方は救世主、竜の騎士様ですね?」
俺を取り囲んでいる人たちの中で、一番身分の高そうな女性が一歩前に出て尋ねてきた。
金髪碧眼の若くて美しい女性だ。
よく見ると耳が尖っていた。
これは女神が言っていた、エルフ族の特徴だろうか。
『お知らせしま~す。眼の前の女性はエルフで~す』
突如頭の中に女神の声が響いた。
『女神様?』
『私は女神の知識を貴方に伝える無限の叡智で~す』
俺の頭の中は無限の叡智というものと繋がっていて、いろいろな知識を授けてくれるらしい。
異世界ではそれは便利だな。
金髪碧眼の美人エルフが俺に微笑みかけた。
「申し遅れました。私はこのユグドラシル王国の女王でエルフィーナというものです」
俺は直立不動の姿勢で挨拶した。
「自分は元迅雷桜花攻撃隊の犬養神太郎少尉、今は女神の使徒であります!」
「女神の使徒? 竜の騎士様ではないのか……」
初老の男が動揺した。
エルフィーナも驚いた顔をしていたが気を取り直して言った。
「竜の騎士様でなくても召喚の儀式で現れたのです。我が国にとっては救世主のはずです」
「イヌカイ・ジンタロウ様……ジンタロウ様とお呼びすれば良いのですかな? 隣の部屋でお話を聞かせてください。貴方がこの国にとっての救世主なのかどうか。私は宰相のガンダルブという者です」
初老の男はガンダルブと言う宰相だった。
それにしては質素な服を着ているな。
女王も麻の質素なドレスを着ている。
エルフ族というものは質素倹約を重んじるものなのか。
俺の特攻服のほうが上等な服に見えた。
促されて部屋を出ようとすると、突如、鎧を着た完全武装の騎士団がなだれ込んできた。
「話など聞く必要はない! 竜の騎士とは我ら黒竜騎士団のことだ!」
先頭に立っている男が叫んだ。
「ドグール様、お待ち下さい!」
エルフィーナ女王が止めようとするが、ドグールと呼ばれた騎士は聞かなかった。
「エルフ族と人間族の盟約に従って、我ら黒竜騎士団が加勢に来ているのですぞ。どこの馬の骨ともしれない下郎を救世主扱いするなど、我らに対する侮辱である!」
どうやらこいつら人間の騎士団は、祖国がエルフの国と同盟を結んで派遣されてきているようだった。
エルフィーナ女王が召喚されてきた俺を救世主として扱うつもりなのが、気に入らないらしい。
だが俺も女神との約束があるから、手を引く訳にはいかない。
「どうすれば認めてもらえるんだ?」
俺はドグールに声をかけた。
「決闘だ! 真剣で決闘すればすぐに化けの皮が剥がれる!」
ドグールは剣を抜いた。
すぐにやるつもりだ。
『無限の叡智よ。俺は戦えるのか?』
『まだ無理で~す。この世界に身体が順応して最適化されるまでは、使徒としての能力は使えませ~ん』
『な、何だと?』
話が違うじゃねぇか……。
ドグールの剣が俺の心臓を貫いた。
エルフィーナ女王が悲鳴を上げる。
「何が女神の使徒だ。他愛もない。死体は魔の森に捨ててこい」
ドグールが部下に命令するのが聞こえて、俺の意識は眠りについた。
『……』
俺は魔の森の外れで眠りから覚めた。
心臓を貫かれたが死んではいない。
『女神の使徒としての最適化が完了しました。情報開示してください』
「情報開示」
俺が念を込めて呟くと、目の前に透明なガラスの板のようなものが現れて、文字が浮かんでいた。
・全属性魔法∞ 神威剣技∞ 体力回復∞ 物理耐性∞ 魔法耐性∞
「この『∞』って記号は、無限大って意味だよな。さすがは女神の使徒だ……」
体の奥から凄まじい力が漲ってくる。
今ならアメリカ軍の最強戦闘機P51ムスタングと素手で格闘しても勝てそうだった。
「『復讐するは我にあり』というわけじゃないけど、あのドグールにはお礼をしないと日本男児の沽券に関わるな。城に戻るか……」
俺は森の中を城下町の方へ向けて歩き始めた。
方角は魔力感知でわかる。
魔法で瞬間移動しても良かったが、城下町にも寄ってみたかった。
しばらく歩いていると銀髪の少女が倒れていた。
近くで見ると耳が尖っているのでエルフのようだ。
抱き起こしてみると浅黒い肌をしている。
『この少女はダークエルフ族で~す。左腕が切断されていて、出血多量で死にかけていま~す』
無限の叡智の説明を聞いて、とりあえず深い考えなしに治療することにした。
日本男児たるものは、困っている弱者を助けるのは当然のことである。
右手に魔力を集めて呪文を唱える。
「パーフェクトヒール!」
ダークエルフの少女の身体が光に包まれて、左腕が再生していく。
切断されたところから腕が生えてくるのだ。
傷が癒えてしばらくすると、少女が身じろぎをして目覚めた。
「貴方は……?」
「俺は女神の使徒、ジンタロウだ。怪我は直しておいた。その左腕もな」
少女は自分の左腕を見てびっくりした後で、名前を名乗った。
「私の名前はアーシャです。奴隷商人に捕まって戦闘奴隷として売られてきたのですが、左腕を切断して隷属の腕輪を外して逃げたんです」
左腕にはめられていた隷属の腕輪を外すために自分で切断したのか。
思い切ったことをするものだ。
「城下町まで連れて行くから、そこからは好きにするといい」
俺が笑顔で告げると、アーシャは焦った声を出した。
「あの……私はダークエルフだから人間族からは迫害されていて、人間の国では独りで生きていけません。ジンタロウ様の奴隷になりますから一緒に連れて行ってください」
俺は無限の叡智に聞いてみた。
『どういうことだ?』
『ダークエルフは種族としては暗黒神に仕えているの~。だから人間からは迫害されていて、奴隷以外の身分では生活できないのよ~。ご主人さまが面倒見てあげなきゃいけないの~』
そういう事情があるのか……。
「わかった。アーシャの面倒は俺が見るから付いてくるといい」
「はい。ご主人さま」
「あ~、言っておくけど、俺は奴隷にするつもりはないからな。あくまでも保護者として面倒見てやる」
アーシャは目に見えてシュンとなった。
耳も垂れている。
「私ってそんなに魅力ないですか?」
上目遣いで潤んだ瞳で見てくる。
俺の身体が熱くなった。
(日本男児たるもの、弱者である少女の弱みにつけこむなど恥だ。だが、据え膳食わねば男の恥とも言う……)
俺は男らしく直接聞いてみることにした。
「俺の奴隷になるということは、夜伽の相手もしてくれるということか?」
アーシャは顔を真赤にして頷いた。
「もちろんです。奴隷としてそのための教育も受けています」
「なら、アーシャを妻にする」
「えっ?」
アーシャはびっくりしていた。
人間がダークエルフの奴隷を妻にするなんて。
「俺は女神の使徒だが、性欲の発散には困っていたんだ。アーシャのような美しい女が妻になってくれるのなら丁度いい」
アーシャはいきなり抱きついてきた。
「そんな嬉しいことを言ってもらえたら、私、色々勘違いしちゃいます……」
彼女は長方形の麻布の真ん中に穴を開けたものを、頭からかぶって紐でくくっている。
いわゆる貫頭衣である。
身体の両脇がモロ見えである。
のみならず、丈も短く太股の付け根までしか隠していない。
そんな姿で妖精の様な美少女に抱きつかれたら……。
俺の理性は簡単に溶解した。
アーシャの身体は素晴らしかった。
森の中で獣のように交わって俺は満足していた。
(手を付けてしまったのだから、妻にして一生、傍においておくしかないだろう)
彼女は上機嫌で俺の手を握って歩いている。
そんな姿も可愛かった。
前の世界では、特攻隊員でいつ死ぬかわからない恐怖と隣合わせだった。
そこで溜め込んだストレスが、アーシャと一緒にいると胸の奥でスルスルと解けていくのを感じていた。
「城下町についたらアーシャの服を買ってあげたいなぁ」
「そ、そんな……私はこの貫頭衣で十分です」
「そうはいかないよ。妻が貫頭衣では体裁が悪い」
『無限の叡智、お金を稼ぐにはどうすればいい?』
『冒険者ギルドに登録して討伐依頼を受けるといいでしょうね~』
俺はアーシャに微笑みかけた。
「城下町に着いたら冒険者ギルドに登録してお金を稼ごう」
「はい、ご主人さま。私も頑張ります!」
しばらく歩くと気配感知と魔力感知に反応があった。
『敵か?』
『アーシャを捕らえていた奴隷商人と、それに雇われた傭兵たちですね~』
草むらや茂みから武装した男たちが20人程出てくる。
「若いの、そのダークエルフをこっちに渡しな!」
傭兵に守られるように立っている中年の男が大声を出した。
奴が奴隷商人だろう。
「そうはいかんね。この女は俺の妻だ」
俺はアーシャを抱き寄せた。
彼女の顔が朱に染まる。
「ふざけるな! そのダークエルフには大金がかかっているんだぞ!」
奴隷商人がブチ切れて叫ぶ。
「もういい! やってしまえ!」
傭兵たちが襲いかかってくる。
「ご主人さま、ここは私が!」
アーシャが前に出ようとするのを押し留める。
「いや、面倒くさいだけだ……俺がやろう」
右手を突き出して呪文を唱える。
「ライトニングバインド!」
傭兵たちの頭上に無数の雷球が出現し、網状の稲妻を発する。
一瞬で感電して動かなくなった。
「グレートトルネード」
俺が次の呪文を唱えると強烈な突風が吹き荒れて、奴隷商人と傭兵たちを吹き飛ばした。
遥か彼方まで飛んでいって見えなくなる。
「山の向こうまで吹き飛ばしたが、運が良ければ生きているだろう」
俺は飄々とひとりごちる。
「ご主人さま! 凄いです!」
アーシャが喜んで抱きついてくる。
「まぁ、俺は女神の使徒だからな……」
あんな雑魚を相手にしても、殺さないようにするのに気を使うくらいだ。
『茂みの中に馬車が隠してありま~す。お金もあるので慰謝料としていただいていくことを進言しま~す』
『そうだな』
俺たちは奴隷商人が乗ってきた馬車を接収して、城下町まで乗っていくことにした。
お金も300万ゴールドほど隠してあるのを見つけた。
庶民が一年間暮らしていけるほどの金額だ。
これでしばらくは生活に困らないだろう。
城下町に着いた。
門番の衛兵に通行料を払って町の中に入る。
最初に服を買いに行った。
アーシャにまともな服を着せたいし、俺もいつまでも特攻服では目立ちすぎる。
麻の質素な服しかなかったが、二人共、目立たない姿にはなった。
その後は、武器と防具を買いに行った。
俺は魔法で戦うので魔術師のローブを買った。
アーシャには革の胸当てとショートソードを買い与えた。
冒険者ギルドに来ている。
受付で冒険者登録していると、古参のC級冒険者に絡まれた。
「ダークエルフの戦闘奴隷なんか連れて、お前、ボンボンかぁ!」
太ったマッチョな悪人顔の男が俺の肩をつかむ。
「そのダークエルフを置いて行きな。俺がもらってやるよ!」
ニヤニヤ笑いながら臭い息を吐いている。
俺はそいつの方を見ることもせずに、裏拳で吹き飛ばした。
顔面を潰されて壁際に吹き飛んでいく。
「前の世界で特攻隊員だった俺に喧嘩を売るとはな。アホが!」
無事に!? 冒険者登録を終えて、ギルドで紹介された宿屋に泊まりに来た。
俺とアーシャは同じ部屋でベッドも一つだ。
夫婦だから当然だな。
それよりこの世界での結婚の手続きってどうなるんだ?
『教会に結婚届を出してお布施すれば婚姻成立で~す』
無限の叡智が教えてくれた。
簡単だな。
そんなものか。
一階の食堂で夕食を食べてから部屋に戻った。
風呂はないので部屋にお湯の入った桶が運ばれてきた。
これで体を拭いて綺麗にするのだ。
俺は服を脱いでアーシャに拭いてもらった。
お返しにアーシャの身体も綺麗にしてあげる。
彼女は奴隷生活が長かったのに恥じらいがあるのがいい。
その後は、ベッドの上でお互いを何度も求めあった。
翌日は教会に行って結婚届を出すつもりだったのだが、そうはいかなくなった。
お城の方から轟音がして、瘴気の黒い煙がもくもくと立ち込めてきた。
城下町の町人が大騒ぎになると、空に魔物が現れた。
『ガーゴイルで~す。Cランクの魔物で~す』
無限の叡智が解説してくれた。
ガーゴイルは翼のある河童みたいな姿をしている。
それが100匹ほど現れて町人を襲い始めたのだ。
城前の噴水広間に出ると、冒険者ギルドの受付のお姉さんが大声を出していた。
「B級以上の冒険者はお城に向かってください! 女王様が魔族に襲われています! それ以外の冒険者はガーゴイルを倒してください!」
俺は緊急事態なのでちょっとズルをすることにした。
アーシャを抱き寄せる。
「ご主人さま?」
「俺にしっかりしがみついていろよ。瞬間移動するぞ!」
俺は魔法陣を展開すると、お城の中の女王の間に瞬間移動した。
エルフィーナ女王は玉座の前で大きな樹の魔物に捕らわれていた。
禍々しい蔦に絡め取られて身動きが取れなくなっている。
質素な麻のドレスがはだけて乳房と太ももが顕になっていた。
「結構、凄いことになってるな」
『あの魔物はエビルトレントで~す。植物系で火属性が弱点で~す』
無限の叡智の助言を聞いて呪文を唱える。
「エルフレイム」
俺の手から火炎放射器のように魔法の炎が広がった。
エビルトレントが一発で燃え上がる。
「アーシャ!」
女王が火傷しないようにアーシャが救い出す。
「またお前か! 心臓を突いたのに死んでいなかったのか!」
ドグール騎士団長が部下を連れて現れた。
「俺は女神の使徒だから不死身なんだよ」
ふてぶてしく笑うとドグール騎士団長が牙を向いた。
「女神など恐れるに足らんわ! 死ね!」
剣を抜いて襲いかかってくる。
『ドグール騎士団は魔族で~す。人化の魔法で人間になりすましてま~す』
俺はそれを聞いて、解呪の魔法を使った。
「セイントディスペル」
ドグール騎士団のメンバーを聖なる光が包んで本性を暴き出した。
ドグールたちの姿が変化する。
聖なる鎧が真っ黒になり。
邪悪な全身鎧の魔物に変化した。
『リビングアーマーで~す。騎士の姿をしたアンデッドで~す』
「おのれ~! エルフィーナ女王を魔界に連れ去り、魔族の子供を産ませる計画を邪魔しおってからに!」
ドグールが斬りかかってきた。
「セイントスター」
俺の神聖魔法で光の弾が無数に打ち出された。
ドグールの腕が吹き飛び、足が弾け飛び、最期に首から上が爆発した。
他のドグール騎士団も聖なる光弾でバラバラになって吹き飛んだ。
魔物に変化したドグール騎士団はあっけなく全滅した。
その後は、街中に残っていたガーゴイルを神聖魔法で駆逐した。
冒険者や街の人達から感謝されて宿に戻った。
アーシャと二人で身体を拭いてから、ベッドに入る。
新婚夫婦のお楽しみの時間である。
さぁ、これからというときになって扉がノックされて、エルフィーナ女王が入ってきた。
「エ、エルフィーナ女王!? どうしてここに?」
「ジンタロウ様、私も貴方の妻になりたいのです。可愛がってください……」
エルフィーナ女王はファサッと服を脱いで、ベッドの中に入ってきた。
邪魔されたアーシャがジト目で見ている。
(日本男児たるものは、据え膳食わねば恥である!)
俺はアーシャとエルフィーナの両方と心ゆくまで交わった。
(ここは異世界だ。妻が二人いてもいいじゃないか)
この世界では一夫多妻制が普通である。
ジンタロウはアーシャとエルフィーナの両方と婚姻届を出して結婚した。
そして、女神の使徒ジンタロウの冒険はまだまだ続くのである。
<終わり>
桜花特攻隊員が異世界転移して神の使徒となり魔騎士を倒してエルフの女王を救う 華咲 美月 @tomomikahara24
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