エピローグ

 ザアァァァァァァァ……――――


 雨の音……? いや、これは砂嵐の音だ。


 目を開けると、目の前に砂嵐状態のブラウン管テレビがあった。砂嵐なんて、見るのはいつぶりだろう。なぜか、もっと近くで見たいと思った。立ち上がろうとするが、引き戻される。……どうやら椅子に座った状態で縛り付けられているようだ。再びテレビの画面を見る。


 吸い込まれる。


 始めは気のせいだと思った。でも、吸い込まれる。吸い込まれる。吸い込まれる。吸い込ま――――




「それでは、良い『時間旅行』を――」




                                  ブツッ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

時間旅行の館 KeeA @KeeA

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ