地域枠に巣くう闇
地域枠は差別じゃないのですか
医学部の地域枠というのをご存知でしょうか?医師不足が懸念される地域の大学では一般枠の他に地域枠というものがあり、地域枠で合格した人間は決められている年数分その地域で働かないといけないという制度です。
制度自体は良い制度だと思います。田舎の医師不足を解消するには効果的な制度だと思いますね。しかしながら、この制度の問題点は地域枠への出願者はその地域の人間に限られていることなのです。
出身地域を制限するのは明らかに差別ですよね。その地域に勤めるというのをなぜその地域出身の人に絞る必要があるのでしょうか。他の地域の人間でも出願することは可能にするべきでしょう。医師が不足している田舎の地域で働きたい都会の人間は当然存在します。
つまり地域枠というのはかっぺ優先枠なのですね。都会人差別に違いありません。
その地域出身の人間の方がその地域に残りやすいという理由があるかもしれませんが、差別であることに違いありませんね。どうしてもその地域に残って欲しいなら、医局に入ることを義務化したり、義務年数を20年くらい伸ばせば良いのだと思います。
ここまで地域枠が都会人差別であると書きましたが、地域枠の一番の問題点は差別ではありません。
地域枠の抱える深い闇、一番の問題点は裏口入学の経路になることです。
もちろん全員が裏口入学な訳ありません。あくまでも少数ですが裏口入学を疑う人間がいることは事実です。典型的なのは地域枠+親が医者です。センター試験の点数が恐ろしく低い人間がいます。
地域枠の人間は親が医者の割合が一般枠よりも多いです。
地域枠入試は当然面接がありますね。その面接で親が医者ですとアピールすると点数が高いのでしょう。「親があの病院の医者です。私も親と同じようにこの地域で医師になって働きたいです。」と言えば、何の理由も無い人間より点数は高くなるでしょう。面接官が仲の良い医師の子供となれば無意識でも点数は高くなってしまうでしょう。医師の世界は狭い世界ですから関係があることは多いのです。
地域枠は面接の占める割合が大きいため面接で良い点をとるとセンター試験が悪くても合格できてしまうのです。
地域枠というのは必要な制度だと思います。優秀な人間で田舎で働きたいと思う人間は少ないです。ですが「地域の医師は地域の出身から育てる」という謎の理念が、医師の世襲のために悪用されています。
国立大学はなるべく平等であるべきですよね。せめて地域枠の募集制限は無くすべきです。
底辺医大生が簡単に医学部に入る方法など考えた 寝坊 助丸 @himawari3330
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