第2話 君想フ

「…良いんじゃないか?文章も内容も程々にまとまっているし、短編としては悪くない」

「そうかそうか。それはよかった」

「ただ…」

「ただ?」

「何故君がこれを書いたのか、それがわからない」

「ははは。たまには恋愛ものなど良いのではと思ってね」

「………君の恋愛もの、がこれかい?」

「と、いうと?」

「悪くはない。が、ありきたりだ」

「ふむ、恋愛などそのようなものではないかね?」

「そういうことではない。問題は、何故それをありきたりに君が書いたか、だよ」

「はははははは。怒らないでくれ。わかった。話そう」




「君と対話がしたかったからだよ。アレは、ただのそのためのツールだ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

君想う 鹽夜亮 @yuu1201

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ