後輩にお持ち帰りされた俺。え、なんで後輩は謝るの?

WOULDYOU

第1話 可愛い女の子として、怒る男はいない。

「はぁ〜〜ぁあ。よく寝たー。」


昨日は、バスケの地区大会で優勝して、部員全員と祝勝会をしていた。

でも、大会直後で疲れて寝てしまった。


「はぁ、それにしても、ここどこだろ?」


全く分からなかった。


「俺の家?いやいやそれなら分かるか。じゃあ、ホテルか?でも、なんでだ?」


辺りを探るために手を動かし、見つけた。

いや、見つけてしまった。


「え、これって?」


使ったコンドームと裸の後輩マネージャーである、神宮寺結衣がベッドの上だった。


「ちょっと待て!なんでだ!?俺、もしかして神宮寺と‥‥。まずい!本当にまずい!!」


神宮寺結衣は、黒髪ボブに白い肌と誰もが見惚れる程可愛いく、性格も良いことから、男女両方に人気の女の子だった。


「そんな女の子とヤっちゃったって‥‥。」


俺は平凡(?)な男だ。だから、周りに何をされるか。

「考えだけでも、寒気がする。」


そんな事を考えていると


「む〜〜、あれ?ここ?そうか私は昨日順平先輩とぉ‥‥。あれ、もしかしてこれまずい?」


起きた神宮寺は最初こそ、幸せそうなトロンとした顔で安心したが、すぐに物凄く不安な顔になった。

そして、何故か平謝りされた。なぜ?


「すみません!!魔が差しました!」


「いや、謝らなくていいから、ていうか、

ありがとう(?)」

よく分からないことを言ったが、俺の感情は

これに尽きる。


「本当ですか!?よかったぁ‥‥。」

物凄く嬉しそうに後輩が笑った。


俺はなんだか恥ずかしくなって目を逸らす。


「じゃあ、私と付き合ってくれますか?」


「もちろん。」

これが俺の精一杯の言葉だった。


「あっでも、まだ大きな問題がありますよね‥‥。」


きっと、後輩が人気なことだろう。


「そうだな、神宮寺は人気者だからな。」


「え、順平先輩が人気者って話ですけど?」


「え?」

俺が言葉を返す。


「え?」

信じられないという顔の神宮寺。


この物語はまだまだ終わらないようだ。

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