第5話 可愛い女の子とイケメンと俺。
「結衣、お前何やったんだ!?」
と、叫んだのは葉山だった。
葉山は言葉を続ける。
「昨日、順平とホテルに泊まっていたのは知ってたが、なんで、順平『なんか』とそんなに顔が近いんだ!!」
その言葉に対して、結衣は冷静に
「そんなの私が順平先輩と付き合ったからに決まってるじゃないですか!!」
‥‥途中まで冷静だった。
てか、他のやつに付き合ってること言っても良かったんだな。
ファンクラブ?親衛隊?がヤバいとかで言わないと思ってた。
そう思ってると、
「あ、やば。」
えっ、何?その言っちゃたみたいなの‥‥。
「なんだと‥‥。
結衣、お前は俺みたいなカッコいいやつと付き合うべきだ!!
順平『なんか』じゃなくて!!」
なんか葉山もキレてる‥‥。
「2回言った‥‥。」
葉山の言葉を聞いた結衣は凍える声でそう呟やいて、葉山を睨んだ。
怖い、怖い、怖い‥‥。
‥‥え、どこから、そんな声出るの?
「今ので2回、順平『なんか』って言いましたよね?早く、順平先輩に謝ってもらってもいいですか?」
さらに凍える声で結衣が言う。
いや、そんなの気にしなくていいから、もっと
笑って!!笑った方が可愛いから!!
問われた、葉山が答える。
「は?何そんなにキレてんだよ!!
キレんのは俺だろ!?」
それは、意味が分からん。
そう言って、
葉山は結衣に殴りかかろうとした。
なんか、俺も腹が立ってきた。
なんで、こいつは『結衣』の気持ちを無視してるんだ?
俺は葉山を地面に叩きつけた。
つい、やってしまった。
「お前はなんで逆ギレしてんだ!!
お互いが一緒にいたいって思うことを邪魔すんな!!
人の気持ちも分かんないやつが恋なんかしてんじゃねーぞ!!!」
俺はその言葉をホテルの前で叫んだ。
そう、ホテルの前だ。
‥‥‥恥ずかしーい。
これが他のやつらにバレた時、どんな顔してれば良いんだ?
もしかして、これってフラグ‥‥?
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