第6話 可愛い女の子と俺の帰り。
「お、お前、なんて事してくれたんだ!?
訴えてやる!!」
足を震わせながら言う葉山。
あ、やっべ、やっちまった。
こんなやつでも、殴るのは良くなかったか‥‥。
う〜ん、まぁ、謝るか。
「すまなか‥‥。」
そう思って、謝ろうとした。でも、すぐに、
「あ、そんな事したら、葉山先輩の悪事を全て暴露します。」
その言葉を聞いた葉山は顔を真っ青にして、
「覚えてろよ〜!!」
と、お約束のことを言って走り去った。
なんだったんだ?
「どうしたんだ?葉山のやつ。」
「大丈夫ですよ!順平先輩!!」
と、俺の腕に抱きつく結衣。
まぁ、何かされないならそれでいっか。
そう思った俺は結衣を家に送っていくことにした。
「あっ、それより、結衣の両親は大丈夫か?」
お泊まりだったんだ。心配するに決まっている。‥‥うちは、まぁ。
「大丈夫だと思いますよ。」
そんなことを話しながら、どんどん結衣の家に向かった。
‥‥‥ちょっと緊張してきた。
「あ、ここ私の家です。‥‥挨拶しますか?」
「まぁ、一応‥‥な。」
「順平先輩のそういう、誠実のとこ良いと思いますよ〜。」
正直、嫌だ。
だが、もっと気になる事があった。
え、メッチャ家でかい。
「それより、家でかくないか?」
「あぁ、それはお父さんが会社の社長なんですよ。あ、それとお姉ちゃんもそこで働いてるんですよ〜。」
そう言って、玄関の扉を開く結衣。
え、俺、社長の娘と付き合ってるの?と、
困惑する俺。
「お母さーん、お父さーん、私の彼氏連れて来た〜。」
それから、やって来たのは若いゆるふわっとした女性だった。
「あれ結衣、今、帰り?
お母さんとお父さんなら、買い物行ったよ〜。
‥‥はぁ〜あ、眠ーい。」
「うん、先輩‥‥彼氏と一緒だったから‥‥それより、由美お姉ちゃん、今、帰ったの?」
どうやら、神宮寺由美さんという、名前らしい。
「そう、残業がかなりあってね〜。」
かなり、忙しそうな人だ。
「それより、結衣の彼氏か〜。
とりあえず、家に上がってもらおっか〜。」
そう言われて、家の居間に連れてかれた。
「順平先輩、緊張してるんですか〜?」
「当たり前だろ。」
「大丈夫ですよ〜私の好きになった人はとってもカッコよくて、
頼りになる人ですから!!」
そう言って、俺に抱きつく結衣。
可愛いなぁ。俺は、こんな子の彼氏か。
頑張らないとなぁ。
その時だった、ご両親が来たのは。
「‥‥‥とりあえず、お話をしようか。」
気まずい‥‥。
俺、大丈夫かな?
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