空に憧れて空を翔けてゆく

韻を踏んで行変えした書き方なので詩歌を彷彿させている。
君は飛行機設計をしている人だったかもしれない。
図面を描いた横顔の嬉しさを見、自慢し、祈り、一人ぼっちになった。
設計した飛行機を作り上げ、自らが操縦して空に挑んで墜落、帰らぬ人となったのだろう。
いまだ亡くなったことを受け止めきれない主人公。
自分の思いを吐露することで手向けとし、
「だけど、前を向けるように鎮魂歌に付け足させて」と、
もはや叶わぬ恋に決別するために読み上げたのだろう。

「空からの左側は風が吹くと寒かった」とある。
君は主人公の左側にいつも立っていたのだろう。
なので「僕はあなたの横顔見つめてた」のは相手の右横顔。
心理学では左側の顔が本音の顔、右側の顔が建て前の顔という。
なので、相手は主人公の本音である左横顔を見ていたことになる。
だから主人公の気持ちに気づけた君は、『私のことなんか忘れて、前を向いて生きて』と最期に言えたのだろう。