山の石

葛西 秋

 登山をしていると山道の真ん中に大きな石が転がっていることがある。


 大人の腕で一抱え以上はある石で、到底一人や二人では動かせない。

 山を登っていてそんな石に出くわしたときは、その石を避けて道の端を歩くしかない。だいたい踏み外せば崖だとか、ごつごつの岩肌に体を擦りつけて通ることになる。

 

 下山するときに同じ道を通ると、石は無くなっている。

 

 よくあることだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

山の石 葛西 秋 @gonnozui0123

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説