第3部 第16話
俺は退院してからは前向きに生きようと決めていた。まずは衣食住の確保、そのためには金が必要だ。なのでアルバイトをしながら、自分のスキルで出来そうな職業を探した。そこで見つけたのがeスポーツのプロゲーマーと、シナリオライターという仕事だった。俺は早速就職という目標を達成するために実行に移す。格闘ゲームの大会に出場して、ある程度知名度を上げる。徐々にアルバイトをしなくても暮らせるようになってきた。そんなある日、、、
「望月純平くん!僕たちと一緒に世界を目指さないか?」
ついにプロゲーマーのグループから声がかかった。俺の新たな物語、新たな人生が始まったのだ!
俺はeスポーツの大会に出て稼ぎながら、シナリオライターの仕事もこなしていた。異世界での経験をフルに活用しながらストーリーを紡いでいく。そんな中、、、
「ジュンペー!ジュンペーハイマスカー!?」
俺の住む一軒家を尋ねる男性の声がした。
「誰だ?用があるならチャイムを、、、」ガチャ、、、
「ジュンペー!!」
玄関の戸を開けた途端、外国人が抱きついてきた。
「わ、、、なんだなんだ?」
「ジュンペー!ワタシノコトヲ、オボエテイマスカ?」
なんと不慣れそうな日本語を使う彼はピーターだったのだ。
「ピーター!お前、もしかして俺のことを覚えているのか!?」
「ハイ!モチロンデス!イッショニミタ、ツキガウツルミズウミノコトハ、ヨクオボエテイマストモ!」
俺は彼を家の中に招く。俺たちは思い出話に花を咲かせた。
「ナルホド、ジュンペーハ、ゲームガトクイナノデスネ!シカモ、シナリオライターのオシゴトモ!」
「ああ、結構充実してるぞ。そういうお前は株のトレーダーか。頭良いんだな」
「イエイエ、ソレホドデモ〜」
「そうか、俺の書いたシナリオを見かけて俺のことを見つけ出したのか」
「ハイ!グウゼンッテモノモ、アルモンデスネ〜」
菓子をつまみながら、2、3時間ほど話をした。
「ジュンペー、キョウハオツキアイクダサリ、アリガトウゴザイマス!」
「ああ、俺も異世界でのことを覚えている奴と出会えて楽しかったぞ!」
その夜、、、
異世界は今頃どうなっているんだろう?やはり、地獄天災に滅ぼされ、誰も生き残っていないのだろうか。もし、誰か生きているのなら、同じこの夜空を見上げているのだろうか。
「あれ、あたし、生きてる、、、?」
大地で仰向けになっているボロボロの少女。本来死ぬはずだったが何かの手違いで生きながらえていた。
「ジュンペークン、ウサギ、、、どこかで、、、」
同じ空を見てるのかな、、、
強すぎて退屈だったから転生先では運にステ全振りします 続 転生して得た能力で無双するのもどうかと思うので地力も付けていきます 終 転生して得た力に振り回されるのもアレなのでしっかり身に付けていきます ヘルニア @hernia
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