誰もが違う。おなじは苦しい? それを知って何ができる?

物語の出来は悪くない。
よくまとまっている。
脚本かマンガのネームみたいに思える。

ユーカが自分の家をたしかめた後、どこかへ走っていってしまう。
どこへ何しに言ったのかしらん。
あまりの衝撃で発狂してしまったのか。
親類やご近所さんの様子も気になったのか。
だれもいないところで泣きたかったのか。

失った人間がもう一度再起する物語としてはよく書けている。
偶然にも、元カノのアユを浄化できたことが再起につながったと思われる。
あそこで浄化していなければ、再起できなかっただろうし、夢の中にアユやユーカが現れることもなかったと思う。

ラスト、ブルーとカノンともに冒険へ旅立っていく。
ブルーはゼノンが好きなら、いい年なのだから世帯を持ってもいいかもしれない。
そう考えると、カノンは二人と一緒に居づらいのでは……。