心が黒く染まりかけても、許すこと認めることで僕らは繋がりあえるから

現代か近未来ファンタジーかしらん。
どんでん返しがくり返されて意表を突かれる。
作品を暗示させるような書き出しが良い。

バドミントン部の話は、主人公の高校生活そのものを描いていると思われる。
練習がきつくて、ついていけず、冬が終わる二月に部活を辞めた。
辞めた日の帰り、事故に遭ったのだろう。

主人公は絶望したのだろう。
生きることも諦めてしまったのかもしれない。
そんな主人公の前に現れたつばめ。

主人公のかわりに高梨つばめが映画製作するのはおそらく、主人公の怪我の回復と意識を目覚めさせるための隠喩、体の中の細胞が必死になって生かそうとしているのだと考える。
だから、テンポよく物事が進んでいくのだろう。

主人公がつばめの映画を作るのはすなわち、自ら生きる希望を生み出すことであり、生きようとする意思の現れ。
つばめは憧れであり、生きる希望であって、青春そのもの。
主人公がつばめを求めるのは、青春を取り戻したい現れ。
だから、求めていた花火大会を最後に見たのだろう。

ラストから三つ考えられる。
ぜひ、映像で見てみたい。