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打ちおろすハンマーのリズムを聞け。あのリズムが在する限り、芸術は永遠に滅びないであろう。 〈 芥川龍之介 〉言葉は、世界は、血でつがない者も繋いでいくのだ、と知った。※感じ入りました。書庫にある活版本の芥川をだしてきてまた、読みます。
ネタバレはしない主義ですので、中身はご自身で確認下さい。 で、何に凄いと思ったのか。 作者さんは説明で「芥川好きの人から反感を持たれるかも知れない」と書いてましたが、とんでもございません。 キッチリと羅生門を読み込んだ上で、キチンと人間のありようを描いております。 文体などもかなり研究されて描かれてますが、やはり上記した「作品のテーマ」を称賛したいですね。
「下人の行方は誰も知らない」の先の話と聞いて、思わず読みにきてしまいました。原作の羅生門をよく読み込んだ上で作られた、素晴らしいスピンオフ作品だと思います!語り手の口調、情景描写等がどことなく芥川のそれに似ていて、羅生門のスピンオフというのをすんなりと受け入れられました。なるほど……こういう解釈か。面白いです!強盗に行く下人が、物の怪のように描写される感じ、平安末期の薄暗さがすごく物語にあらわれています。芥川先生にも見ていただきたいですね(笑)素敵なお話をありがとうございました!
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