概要
俺はあの人の影、あの人の駒であり続けられれば、それでいい。
光の王族の下築かれた国家、メビウス王国。
明るさ満ちるそこへ、闇に溺れた日陰者がひとりやってきた。
人間たるには相応しくない、あまりにも膨大な魔力を有する少年──シグマ・ブレイズ・エシュヴィデータ。
彼の暗き瞳を見た少女──アリス・メビウス・クロノワールは、彼に契約を持ち掛ける。
「わたしと組んでいただけませんか?」
混沌に塗れた醜い手。
彼に伸ばされるのは、触れることすら烏滸がましいほどの美しい御手。
シグマは彼女の手を取るが、しかしこの場は彼に相応しくない。
なにせ、ここは──彼の祖国にとって1番の敵国なのだから。
やがてアリスの人生を懸けた舞台──王立神魔魔法学園へと彼らは入学する。
そこで彼が目にするものとは。
彼女が成し遂げるものとは。
これは、ひとりの救い無き呪われ者が
明るさ満ちるそこへ、闇に溺れた日陰者がひとりやってきた。
人間たるには相応しくない、あまりにも膨大な魔力を有する少年──シグマ・ブレイズ・エシュヴィデータ。
彼の暗き瞳を見た少女──アリス・メビウス・クロノワールは、彼に契約を持ち掛ける。
「わたしと組んでいただけませんか?」
混沌に塗れた醜い手。
彼に伸ばされるのは、触れることすら烏滸がましいほどの美しい御手。
シグマは彼女の手を取るが、しかしこの場は彼に相応しくない。
なにせ、ここは──彼の祖国にとって1番の敵国なのだから。
やがてアリスの人生を懸けた舞台──王立神魔魔法学園へと彼らは入学する。
そこで彼が目にするものとは。
彼女が成し遂げるものとは。
これは、ひとりの救い無き呪われ者が
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- ★★★ Excellent!!!君が幸せでいてくれることを願う。
敵国であるメビウス王国に逃げ延びてきた一人の少年、シグマ。
追手に追われ命尽きようとしていた彼は、一人の少女に出逢う。
美しい金髪と灰色の瞳を持つ少女――アリスから持ち掛けられた契約は、魔法学園に入学する彼女の駒となることだった。王位を、その手に掴むために。
人ならざる膨大な魔力を有するシグマの秘密。それに凄惨な過去が徐々に明らかになっていくも、それらを乗り越えてアリスのために生きようとするシグマの姿勢がとても好ましいです。新しい生活に感謝し、自らの中で湧き上がるプラスの気持ちに戸惑いつつも素直。コミュニケーションが苦手だという彼が、彼なりに人間関係を構築していく様も見所だと思います。
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