喧噪の中「彼女」の声だけがクリアに聞こえる

これは凄いです。
こんな小説は初めて読みました。

文章を読みながらしっかり音声で聞こえて来ました。
それもヒロインの声と環境音はちゃんと別の種類の音として耳が拾います。

5話では煩かった喧騒がすっかりとなりをひそめ、二人っきりの世界になって行きます。
ラストの囁き声と心音は、これまでのガヤガヤがあったからこそ引き立つんですよね。

まさに読書「体験」という感じで面白かったです!