start13 . 裏ボス女帝、次なる目的の地へ
それによって私は微笑んだあとに、変幻のスキルを解除して姿を戻す
「皆様初めまして、私の名前はエルシラ・ディレリ・デェオバルドラール、サキュバスの始祖にしてこの世界の裏側に存在する者、以後お見知り置きを」
そう述べて不敵に私は笑うのだった
◆◇◆◇◆
そういった私は、サキュバスの翼を広げて不敵に笑いながら、フェレスを見る。
私は魅了の効果をフェレスから解くと、何が起きているのか分からないと言った顔で私を見つめる、その変わり果てた私の姿を見たフェレスは
「く、クラネル...様?...え?」
「・・・・・」
フェレスが呟いて無意識なのか、神眼で私のステータスを覗いたのか驚愕した顔になり、青ざめたように顔が恐怖に染る
「フェレス!クラネル殿はどうなってしまったんだ!?」
「まさか、フェレスの神眼でも隠されたステータスが見えなかったの!?」
「でも!でも!周辺諸国でもクラネル様は有名だったんだよ!」
そんな事を、騒ぎながら勇者パーティーである面々は、動揺しながら告げる
「なぜこのようなことを?貴方は────」
そう呟いたフェレスが、私を見つめる。
私はそれに対して彼女やこの場にいる人達にこう告げる。
「私の目的はただ1つ、最初から貴方の存在なのよフェレス」
そういって私は影のように消えてフェレスの後ろに周り密かにフェレスに問いかけるように話す。
「私はね、貴方という存在が欲しくてこの舞台を用意したのよ」
「え?そ、それって?」
そう告げたら、フェレスは少し頬を染めてこちらを見る。
それはまだ魅力の効果が残っているのかは分からないが私は、少し離れて皆に告げる。
「私の目的な変わらない、この王国を正すためなのは3割はあるけど、あとの7割は、そこにいる聖女、フェレス・ヴェルマーレンが欲しかったからなのもある。
まぁ無理やりにでも連れて行けたけどそれは私の趣味ではなかったから、ある計画を練ったのよ。」
そう告げると会場にいる貴族や勇者パーティーの人達は少し呆気に取られたようで、静まっていた。
そして声を上げたのは────
「クラネル....いえ、デェオババルラール様...先程は取り乱してしまい申し訳ありません。魔族の方...そのサキュバスのお姿を見て、動揺を隠せませんでした。」
そう冷静に話しかけてきたのは、私に協力してくれたこの国の王女のロザイア王女だった。
私はそれに対して柔らかな笑みを浮かべてロザイアに告げる。
「別に構いませんよ、この姿を隠して居たのは貴方たちに警戒させない為もあるので、後はフェレスの神眼を欺く為と言っても、今フェレスにはステータスやらは完全に見えているとは思います。」
そう告げると、フェレスは少し頬を赤く染めて目を逸らす。その憧れの眼差しから、私が求めていた違う眼差しへと変わっていたことを確認して告げる。
「聖女フェレス、私はあなたが欲しい心からそれは偶像のような象徴としてではなく、私という1人の人物として、だから
「―――っ!」
フェレスに私は、この思いを何としても伝える為に、色々なことをしてきた。それが無駄になるようなら、その時は、やむ得ないが彼女の想いを閉ざして魅了で連れていくしかない。
そう思っていたら―――
「貴方様はあの時、どうして私たちにあのような物をお与えになられたのですか?私たちのパーティーの人達に均等に渡すように――」
「そんなもの、あなた達が死なない為です。それに私は、敵側の陣営と言ってもいい。手伝うなんて事が無いように、あなた方の行いを、奪うほどこの私は落ちぶれている訳もありませんから。」
「なら、何故私を!!」
そんな苦しそうに、私を見つめる黄金の瞳はステータスで張り詰めたものを見るのではなく、本当に私個人を見ていると思えた。
私はそれに答えるように
「本当に、あなたが....フェレス欲しい!!従者や使用人のようなものではなく、恋愛感情がある者として!あなたを欲している。だから願わくば私の手を取って欲しい。」
そう告げて愛の告白をする。勇者くんはそれを見て、魔族である私が、安易にやっていたのでは無いのだと思えたような表情をして、私たちを見ていた。
会場の貴族や他の参加者も少し感極まっているのか、皆好感を持ってくれている。他の勇者パーティーの2人は少し拗ねた感じだけど、何も言わない。
そして、その私の告げた言葉を、聞いて顔を真っ赤にして、フェレスは私に
「―――私も、女性であるあなたをこんなにも思ってしまいました。それでも私は火の女神に選ばれた聖女―――魔族である貴方様...エルシラ様の言葉を、聞き入れることはできません。だけどもしも負けてしまったら私は、
そう告げるフェレスは、私に魔法を放ってくる。
それを私は難なく交わして、フェレスの元へと向かいそして―――
「チュ....これで貴方は私のモノよ。もう誰にも渡さないから覚悟しておいてね。」
「は、はぃ...エルシラ様♡私を攫って言ってください。」
「ええ、もう離さないから」
そう言って私とフェレス、そして空間内にしたイリスは、その場から離脱するようにイリスの空間内に入り姿を消した。
そのあとの王宮内では、世界に私という超次元の存在がいることを、この世界の国々へと告げられることになる。
私はそれを、イリスから聞かされて「ようやく世界が貴方様を認知したのですね」と誇らしげに呟いて、フェレスも「エルシラ様のような至高の存在に求められて嬉しいです!」等と言われて私は、にこやかになる。
そして次なる目的地、神樹の地への赴く計画を立てるのだった。
第一章[完]
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この作品をご愛読下さり有難う御座います!!
楽しんでもらえたならいいね👍この作品オススメできると思ったら☆☆☆の程よろしくお願いしますm(_ _)m
〈あとがき〉
長らくお待たせしてしまい申し訳ない。
これにて、第一章が完結となります。次回の第二章は、10月の初めの日曜に投稿出来ればと考えています。
色々と浮気のような作品作りしていましたが、できる限り頑張って投稿していきたいと思っています。
それでは、またの機会にお会いしましょ!!
アディオス!!( -`ω-)b
追伸
今回から投稿時間を9時に固定致しますので、よろしくお願いします(≧▽≦)ゞ
RPG裏ボス転生 ~前世でやり込んだエロゲRPGのサキュバスにTS転生したので、ヒロイン達を寝とりたいと思います。 四季想歌 @ro-renkreuz39
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