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  • くらくらさんへの応援コメント


    こりゃまた奇々怪々な怪異があったものです。
    というか、そういう存在をこういう形で報告する人物そのものがすでにミラクルという気がします 笑。
    一般人的な認識で要約すると、件のくらくらさんは、意志というか意識はあるようなんだけど、自力移動ができないモノ、ということですよね? で、自らの迷惑は自覚してるんで、人間の側が迎撃することも受け入れた、と。迎撃したら先方はどうなるんでしょう? 単にどこかへ吹っ飛ばされるだけ? まあ、相手がちょっと痛い程度で済むのなら、平和的な共存と言えるんでしょうか。聞いている分にはほのぼのした話にも見えるんですけれど、どうしても不憫な存在に見えてしまうのは w、ネーミングの妙のせいもあるかも知れませんね。

    ところで、無粋な話で失礼しますが、以下の箇所は書き手の意図にはない文字の並びになっているかもと思いましたので、ご報告いたします。

    >耳鼻科眼科脳外神経科
       脳外「科」神経科 とおっしゃりたかったのか、さもなくば脳神経科となさりたかったのか。

    >半ば臭いの空白地と貸した我が家以外で
       空白地と「化した」

    よろしくご確認ください。

  • 非公開への応援コメント

    それはすごい。ほんまもんのネット怪談ですね。いや、ほんまもんのネット「実話」怪談、です。

  • ほととぎすへの応援コメント


    図書館の怪異と言うからには、古い図書館で付喪神っぽい何かをどうしても思い浮かべてしまうものですが……六階以上の現代的な建物の中で、入道に出くわした話とは。
    創作怪談なら「そんなミスマッチはダメだ」と一蹴するところ、「出くわしたんだから仕方ないだろう」と押し切って面白い怪談話にしてしまうあたりが、この作品の実話怪談たるゆえんと言ったところでしょうか。それにしても、いったいその入道は何がしたかったのか……失礼、彼ら彼女らの意図など詮索するのも野暮というものでしたね w。
    ところで件の呪文(?)を検索してみたら、結構色々な記事が現れて、ちょっとのけぞりました。こんなに愛唱(??)されてきたフレーズだったとは。私にはまず縁がないでしょうが、この機会に憶えておきます 笑。

  • 拾太郎への応援コメント

    事件らしい事件は何も起きなかった話ですが、十分に緊張を高めて、ラスト数行でさらりと落とすこの書き方、語り方。ちょっと惚れ惚れしますね。最終一行など、語り手が、自嘲とも慨嘆とも言えない調子でからかうように締めくくっている声の響きが聞こえてくるようです。「怪談」として、ますますいい味が出てきたような気がします。


  • 編集済

    しゃらん。への応援コメント


    あ、これは珍しく怪異の出ないコメディかと思ったら……いやいやいや。

    私がだまされやすいせいもあるのでしょうけど、ほんとに毎回色んなひねり方を取り上げていらっしゃいます。

    前回のものもそうでしたが、今回のこれは特に「単品でも十分光る」、分かりやすい作品のように思います。コメディっぽくて比較的安心して読め、でもこの主人公の特異性が遺漏なく描かれているような印象ですね。
    もし傑作集をセレクトすることがありましたら、ぜひ入れてほしいです。

  • 居合わせるへの応援コメント


    くろかわさんの話のひっくり返し方にもそれなりに慣れたつもりなんですけど、それでも今回のこれはお見事だと思います。
    最後のあたりは、もうこの話の何が真実で何が創作なのか、カオスになってますね。なにぶん、この話し手が「信用できない話し手」だと分かっていると、なおさらです。

    >Oさんのことや爺様のこと言いふらしただろ

    これが事実であれば、少なくともそのことについて、どなたかと対話したことは現実の話になりますし。

    >いや、作り話。よくある話をいくつか繋げたやつ。

    その「よくある話」にしても、全然そうでないから、始末が悪い 笑。

    この主人公のことをそれほど深く知らなくても読める内容になってますから、個人的には、単品でも十分に光る傑作怪談だと思います。もちろん、この短編集のこの位置に置いたからこそ、面白みも倍増しているのでしょうが。

  • 呪いのビデオへの応援コメント

    めずらしくコミカルなノリになってるなあと読み進めていったら、しっかり最後に大技が出た感じです。いつもながらのこういうひっくり返し方、うまいなと思いますが、正直、今回の文に関しては、「さっき”それ”って言ったのは、その」から先の展開が、今ひとつつかみかねるところがありました。
    オチの大枠はわかるのですけれど、あと何ヶ所かだけでも状況説明を補っていただけるとありがたいかなと。

  • 誘惑への応援コメント

    これをここで書いていいのかどうか迷いますが、同じようなこと、私自身も何度かありました。睡眠中になんだか邪な何かがそばにいるような気がして、念動力の手だかカメカメ波だかを放射して撃退してる、夢と言うか妄想と言うか、そういうのです。やってる時はけっこうマジで念を使ってるんですけれども 笑、私自身は普段、霊などには懐疑的です。でも出てくるんだから仕方がないですよね。
    あれを拒否する方向じゃなくて融和的に受け入れる形で接したらどうなるのか、とは目が覚めてからいつも思うんですけど、あのゾッとする感触にはなかなか抗えず、いつも虚しくエクソシストごっこやってます。まあ、わたしのは九割九分、単なる悪夢の類だと思うんですが。

  • 狩りへの応援コメント

    今まで断片的にしか描かれなかった(と思うんですが)語り手の能力が、俯瞰的に紹介された内容ですね。
    こういう依頼は身内でもきっちり報酬を取る形にしていれば、語り手の不機嫌もいくらか収まるだろうし、少しは愛想よくしようと努力もするでしょうけれど w、あえてそうしていないというところが実話ドキュメンタリーっぽいと言えるかも知れません。依頼主の娘さんも、見つかった時計に頬ずりしたりしないで 笑、ただ気持ち悪がってるだけ、というのもまた、リアルではあります。現実の話ならそんなもんでしょう。

    > ゴミ風情が。一丁前に付喪神気取りか。

    この行単体は小説的な表現ですけれど、むくりと感情が露わになってるあたり、生々しくていい、と思いました。

  • 踊るへの応援コメント

    常識人のリアルな対応としては、まさにその通りなんでしょうけれど、物書きとしては、なんだか可愛そうだなあという 笑 読後感が残りました。
    この無害な精霊(?)と束の間、妥協できる範囲で遊んでやる、みたいな展開が作れたら、別の掌編作品としていい感じにまとまりそうですけれども。

    最後のセンテンスをひとりごちている話し手は、どんな顔でそういう他人事のような判断を胸中に呟いていたのかな、と、少し気になりました。ちょっと意地の悪い興味かも知れませんが。

  • 摘むへの応援コメント


     昔、阿刀田高氏が、エッセイで語っていた話を思い出します。
     霊力の類など何もないと自認している氏ですが、一度だけ、地下道を歩いていて見知らぬ男とすれ違った際に、なぜだかはっきりと「何かを貰い受けた」ような感じがあって、その翌日からしばらく風邪で寝込んでしまったとか。その体験だけははっきり憶えている、と。
     その見知らぬ男が故意でやったのかどうかは不明ですけれど、そう言えば「もらう」とか「うつす」とか口走ってるやつは、私の周囲にもそれなりにいました。多分、「もう一度殺す」とか「殴り飛ばす」とかよりも、手軽にできてしまうからではないかと想像しますが。

     タイトルがまた、いい味出してるなあと思いました。

  • 揃っているへの応援コメント

    前話及びこの文章に関して言えば、退魔ものの一種として読むことが出来るわけですが、それにしても異色の作品です。異色過ぎる。もちろんほめことばですが。

    エッセイというくくりで、実話だというキャッチで公開されているので、ドキュメンタリーとして評価すべきなのかも知れませんが、構成とか話運びとか、「体を動かして上がる体温も冬の入口に吸い込まれていく」みたいな表現とか、十分に幻想文学の味わいが醸し出されていると思います。
    とにかく、他ではまず読めないタイプの魅力に溢れた文章です。