姿なき海の守り神——潜水艦。その世界に迫る渾身の一作

「潜水艦」という見えないが故に、文字として物語に綴るのは非常に難しいミリタリージャンルに見事な一石を投じる作品。



領海を護るのは海面を駆る「水上艦艇」だけに非ず――。

文字通りの「水面下」を往く潜水艦。
その全容が我々国民に、メディアに映される事はない。

機密に包まれた防人。

一度海中にその姿を沈めれば、視覚的、聴覚的に捉えることは困難となり
「見えない」事を最大の武器として海に暗躍する、姿なき海の護り手。

その知られざる内包に迫る。


内部に渡るまで仔細に描かれる本作、お読み頂きたい。

その他のおすすめレビュー

防衛太郎さんの他のおすすめレビュー398