一流の魔法石鑑定士は美しい女主人でした。

 ヴァンドール王国の王都アズールの下町通りにある小さな魔法石店。ここの女主人は国一番の魔法石鑑定士と評判でした。良き相棒と一緒に、今日も持ち込まれた曰くつき魔法石に向き合い浄化していきます。
 
 生き物の思念からできた魔法石は癖が強く、時に周りの人を傷つけます。
 その一つ一つの石の主に向き合い、癒していく彼女の鑑定備忘録。

 この店を訪れる依頼人は訳ありな人ばかりで主人公が魔法石に触れるとその持ち主だった人の壮絶な過去が視えるという不思議な能力が……。

 嫉妬、怨み、呪い、悲しみ、絶望、どんな魔法石も主人公にかかれば浄化されます。

 魔法石鑑定士という特殊な仕事。
 ファンタジー要素も含み、オリジナリティ溢れる作者様の不思議な世界観。

 登場人物の過去や、主人公リリアさんと相棒レギウスさんの親密な関係性。仕事だけではなく胸キュンする甘い場面にドキドキします。

 ――そんな相棒レギウスさんにはある秘密がありました。レギウスさんの母親に隠されたその秘密とは……。

 この秘密を知り、二人の恋の行方はどうなっていくのか。
 
 ドキドキの展開、ラストまで目が離せません。



 (第40話 透明人間拝読後のレビュー)

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