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強い口調の僕にタックさんは驚愕して一瞬怯んだみたいだったけど、すぐに負けじと応戦してくる。
「バカ野郎っ! オイラとお前とでは命の重さが違う! オイラの代わりはいくらでもいる。でも勇者の血をひく者は――」
「違いなんてないっ! 僕の命もタックさんの命も同じ重さだよっ!」
「お、お前……」
「なにより、こうなった原因は僕にもあると思うんです。タックさんに流れ込んだという変な力、それはきっと僕の発したものだから。タックさんをなんとかすれば、鎧の騎士を止められると思って」
「っ!? あれはお前がやったのかっ!? でもあんな力は見たことも聞いたこともないぞっ?」
「だから僕はタックさんを置いて逃げるわけにはいかないんだっ!」
僕はタックさんに肩を貸し、フロアから一緒に逃げようとした。でも体中が痛くて思うように動けない。
なにより、さっき鎧の騎士から受けたダメージのせいで一歩に想像以上のズシリとした重さを感じる。タックさんの身体は僕より小さいからある程度は軽いはずなのに……。
その間にも鎧の騎士は迫ってくる! 距離を考えると、もはやふたりで逃げ切るにはギリギリのタイミングだ。一刻の猶予もない。このままでは僕たちはどちらも鎧の騎士の餌食になってしまうだろう。
――さて、どうする?
●逃げる以外の助かる方法を考える……→27へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139556074419647/episodes/16817139556075809812
●泣く泣くタックを置いて逃げる……→9へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139556074419647/episodes/16817139556075011136
●イチかバチか能力を使って、鎧の騎士を止めようと試みる……→23へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139556074419647/episodes/16817139556075623645
●それでも一緒に逃げる……→6へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139556074419647/episodes/16817139556074937010
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