23
23
こうなったらイチかバチか能力を使って、鎧の騎士の動きを止めるしかない。この危機を乗り越えるにはそれしか思いつかない。
僕は目を瞑り、鎧の騎士に向かって想いを念じる。
『鎧の騎士よ……どうか止まってくれ……。もう僕らが戦う理由は何もない……』
…………。
……んぐっ……ぅ……。
……全身から一気に力というか、魂が抜けていくような感覚がする。
気を抜くと意識を失ってしまいそうなくらいの苦しさ。激しい脱力感。全身に鳥肌が立って、心臓が締め付けられるような気持ち悪さ。足が震える。耳が遠くなる。呼吸がうまく出来ない。
だけどこの手応えは力が発現している証拠でもある。鎧の騎士へ確実に力が伝わっている。あとは僕の精神力や体力がどれだけ持つかどうかだ。
鎧の騎士の動きが止まるのが先か、それとも僕が倒れるのが先か……。
この時、僕の頭に浮かんだ想いは――
●タックを守ってみせる……→21へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139556074419647/episodes/16817139556075567682
●勇者の末裔としての誇り……→33へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139556074419647/episodes/16817139556076015731
●自分自身への叱咤……→12へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139556074419647/episodes/16817139556075135724
●何も考えられない……→17へ
https://kakuyomu.jp/works/16817139556074419647/episodes/16817139556075275666
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます