反｢なろう系｣宣言

反｢なろう系｣宣言

　宣言といっても、なろう系に対するヘイトスピーチをするわけじゃないし(当然ながら、この作品はヘイトスピーチではなく、なろう系への単なる批判である)、不買運動を行えなんて扇動する訳でもない。

　私が扇動するのは、純文学を書け！これだけだ。

　というのも、結局のところ、よく考えもせず、こんな電子機器を撫でてできる作品なんて、たかが知れている。

　別に作品を電子媒体にするなという訳ではなく、しっかりとした、ちゃんとした一流文学ぶった作品を、しっかり構想をねり、哲学的思考を、そして死生観をいれた渾身の作品を、今まで純文学を書いていたユーザーも、異世界転生を書いていたユーザーにも、書いてもらいたいのだ。

　子供が大人ぶった服を着ても、そこに大人の魅力が生まれないように、書いたところで最初は稚拙なものになるだろう。

　しかし、書き続けよ！

　現実の紙に構想を書き詰めて、何度も試行錯誤し、己の思考に己の目を向け、己の体験を客観的に捉えよ。

　こんなことをしても、需要が変動していくわけでは無いだろう。ただ、昨今の日本人の精神的腐敗を、鋭く捉え、膿を抽出するような作品が生まれるかもしれない。

　それを待ち望み、書き続けよ。

　その作品に運良く光が当たれば、私の理想とする状況になる。

　そもそも、なろう系のような薄い物が増え始めた理由は、現行憲法にある薄っぺらい偽善にあるのだが、そこに触れると政治問題にも触れなければいけなくなり、脱線してしまうのでここでは置いておく。

　しかし、民衆の精神退廃を粉砕することが出来るのは、諸君ら一人一人の作品なのだ。

　私の目的は、多くの人が、生命尊重ばかりで起こった、精神の腐敗について目を向けてくれることだ。

　さあ、書け！

　純文学を書け！

　精神に目を向けよ！

　善悪に目を向けよ！

　学校で習った善し悪し、倫理観など忘れ、ただ平行に、しかし厚く事を見よ！