明日に続く道を確かに歩けば、きっと光が見えて来るよ
- ★★ Very Good!!
ファンタジーでミステリーなちょっとホラー。
前半、印象的で現実味を感じさせる場面が描かれている。
だからこそ、後半の展開もすんなり受け入れられる。
主人公が死のうとする理由が最後まではっきりしない。
主人公の川崎の親は、母親しか登場しない。
おそらく、父親は他界しているのだろう。
父の死を受け止めきれず、心の中で整理がつかず引きずっていると推測する。
だから、ニュースで事件や事故、有名人の訃報などを目にするたびに思い出しては悲しみ、死を身近に感じていたのだろう。
遺書の代筆の際、彼女とともに涙している。
主人公の父親も遺書を残していたと考える。
病死もしくは自殺したのだろう。
その辺のはっきりしない死にたい理由は、ナレノハテのせいかもしれない。
帰宅したら、主人公は元の生活に戻るだろう。
彼女は高校に通いはじめるかもしれない。
明るい日がさす方向へ歩いていきますように。