クソ親類・クソ両親・連続屠殺(2)
「まず……このっ……テーブルを……どけ……ろ……」
父は哀れで滑稽な鳴声を出した。
「このテーブルがどうかしましたか?」
私は父の体を押し潰しているテーブルに手を乗せて……体重をかける。
「ぐえっ……」
「言いなさい」
「あ……あなた……なにやって……」
「では、お母様……礼子はどうして死んだのですか?」
「び……病気で……」
「何の?」
「え……えっと……たしか……新×コ×ナ……」
「礼子が死んだのは、あの病気の流行が始まる前ですよね?」
「ああああ……」
「ぐへへへ……」
父は口から血の混った泡を吹き出し、白目をむいている。良くは知らないが「アヘ顔」と云うのは、このような醜い顔の事なのだろうか?
「お父様を助けるなどと云う嘘を言う気は有りません。でも……お父様をこれ以上苦しめたくなければ……」
「う……売ったの……」
「はぁ?」
「兄さんの選挙資金の為に……売ったのよッ‼」
驚きはしなかった。
そこまでは……妹が養子に行った伯父一家に吐かせていた。
「誰に売ったんですか?」
「そ……それは……」
「言いなさい」
「あ……あの……」
「お母様もお父様の跡を追いたいのですか?」
「え……」
「良く見て下さい。お父様は、もう楽にしてあげましたよ」
「あああ……」
「言いなさい」
「ひ……ひ……」
「言えって、言ってんだよッ‼」
と……そこまで脅したは良いが……。
「いひひひひ……」
母は既に狂っていた。
まぁいい。
必要な情報は既に伯父一家から入手している。
この駄目親2人にやったのは……単なる八つ当りだ。
最狂かつ最凶のJK剣士 VS 人さらい異世界 @HasumiChouji
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。最狂かつ最凶のJK剣士 VS 人さらい異世界の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます