第9話 魔王と女王
リンを弟子に迎えて二死係をしてもらうようになってから、異常な効率でランクが上がった。
「いやあ、あっという間に熟練者になったなぁ」
「ししょーのおかげで、私もなんとか自力で鮮やかなPKができるようになってきましたよ!」
俺達はランクだけにとどまらず、装備に関しても以前とは比べ物にならないくらい強化された。
「【BUSTER】:バスターランク58」
「現在装備武器【大魔王の剛弩】」
「防具【開闢を見し灼眼】【閻魔王の胸当】【大地を裂く鋭爪】【閻魔王の腰当】【閻魔王の下駄】」
「攻撃力320、防御力680」
「発動スキル【裏切者(非表示)】【爆弾威力強化(非表示)】【爆弾設置高速化(非表示)】【ジャンプ強化「超」】【激怒】【裁きを司る者】【自己中心的(非表示)】【飲食アイテム強化「究極」】【アイテム共有化「超」(非表示)】」
激怒に関してはただの怒りの強化版だ。さすがにこのランクで怒りを使うのは地雷認定されてしまう。
裁きを司る者というスキルは、クエスト開始後誰かの一人の一つのスキルを任意で攻撃アップ「超」に変えるという効果がある。
普通につかってもマイナススキルを消して火力スキルを盛れる神スキルだが、プレイヤーキラーにとっても防御系のスキルを消すことができる神スキルだ。
しかも、他人の許可なく行えるのが強すぎる。
自己中心的というのはマイナススキルだ。自己中心的スキルを持つ者以外の回復を許さない超害悪スキルだが、プレイヤーキラーにとってはチート級の壊れスキルである。
もはや殺せない相手がいなさすぎてつまらないほどだ。
まあ自己中心的スキルを積まれるだけで対策されてしまうのだが、非表示効果でバレないってのも強すぎる。
総評、チカラアバレ。
「【リン】:バスターランク51」
「現在装備武器【極限銃「不可説不可説転」】」
「防具【アイズオブアーリマン】【ボディオブアーリマン】【那由他を掴む剛腕】【可能性の腰巻】【恒河沙を越えし健脚】」
「攻撃力350、防御力670」
「発動スキル【裏切者(非表示)】【爆弾威力強化(非表示)】【爆弾設置高速化(非表示)】【ジャンプ強化「超」】【数の暴力】【射撃力超強化】【施しいらず】【自己中心的(非表示)】」
数の暴力は手数が二倍になる壊れスキルだ。これをつけて散弾をうつともはやプレイヤーは打たれてる間は絶対動けない。
そして、射撃力超強化は弾のヒット範囲を拡げて命中距離を伸ばす。のみならず、プレイヤーにあたったときに吹き飛ばせるようになる。
つまり、散弾をうつだけで自在に危険な敵の前に他プレイヤーを押し出せるのだ。
施しいらずは文字通りアイテム共有化の効果を受けない。代わりに一応自身のアイテム使用効果を大幅に強化する効果がついてるが、まあそれはおまけだ。
そして、自己中心的スキルは先ほど説明したとおり。
「っていうか、お前強くなりすぎじゃね?」
「ここ最近ししょーにおいつくためにほとんどぶっ通しで潜ってましたから!」
にしても異常なランクの上がり具合と装備の強くなり具合に、もはや弟子である必要がないようにも感じる。
「お前、もう一人でやってけるんじゃね?」
「えー、ここまで一緒に来て急に別々になると、なんか寂しくないですか?」
「いや、そんなことないだろ。ていうかお前二死役やらされてんのにそんなこと言えるって、なんかもうすげーよ」
そこからの快進撃は、とどまることを知らなかった。
俺達の
イタチごっこも繰り返したが、その度に俺とリンで抜け穴を探し、鮮やかなPKを決めた。
こうして俺達は「デビルバスターオンライン2」の伝説になった。
このゲームにおいてその名を知らぬ者はいない。
その名は。
「【裏切りの魔王】と【裏切りの女王】」
~Fin~
あとがき
★本作を応援して来てくださった方、ありがとうございます。
★そして、ここに謝罪を申し上げます。打ち切りエンドになってしまい、誠に申し訳ございません。
★この作品は【実験作品】です。
(詳しくは近況ノート「実験作品について(https://kakuyomu.jp/users/angelabalzac/news/16817139555712622304)」を御覧ください)
★この作品は実験作品として書き始めたもので、プロットや設定、展開にかなりの粗があります。よって上記理由も踏まえ、実験はここで打ち止めにせざるを得ないと判断しました。
※以下コレクション参照
「実験作(https://kakuyomu.jp/users/angelabalzac/collections/16817139555479455537)」
★現況と致しましては、
・公募作品の執筆中
・実験作品のプロット乱立、執筆、投稿を実行中
・ランキング評価を獲得できるプロットを乱立→模索中(ランキング作品を分析、プロットの組み直し)
・趣味作品(創作活動のモチベーションを切らさないための生命線)の執筆、連載を実行中
であり、
★以上の現況より【物理的時間の制約】がかなり厳しいものとなっているのです。
不遜な物言いになってしまい申し訳ございません。
しかし、私もまだまだ未熟な書き手ですので、実験作品などを通して、とにかくアウトプットをこなして習熟していくしかないと考えております。
どうか、ご理解いただけたらと思います。
繰り返しになりますが、期待を裏切る形での打ち切り完結となってしまったことを、深く謝罪申し上げます。
そして、ここまで読んでくださった読者の皆様、ありがとうございました。(皆様の評価ひとつひとつにいつも元気を貰っています)。
色々と不愉快な思いをさせてしまうことも多々あるかとは思いますが、なにとぞこれからもよろしくお願いします。
籠目
固有スキル【裏切り者】のせいでまともに攻略できないのでプレイヤーキルに特化する 茶器 @angelabalzac
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