012_桜が好きすぎて迷子になったことがあるって本当?
宗ちゃんです。サクラ堂です。
今年の桜は早いみたいだね。
そうなんだよ!満開の桜はいいねぇ~
宗ちゃん本当に桜好きよね。
そうそう、桜ばかりみてて伊庭に怒られたことあるしな。
桜ばかりみてて、転びかけたこともあったよね? ぷぷぷ~
転んだこともあるけど、何か?
あーーっ開き直ったし。
本当のことをちゃんとお話ししたのに
サクラ堂がいぢめるぅ~ 総司泣いちゃう。
うっわ、宗ちゃん何それ?そんな小芝居どこで覚えたの?
ノリだよ!ノリ!わかんねぇかなぁ…
わからんっ!サクラ堂にはわからん!
で…もうそろそろ本題に戻していいかな。
いいけどぉ~
桜好きだよね。
うん。
普段道に迷わないのに花見に行って道に迷ったの初めてよね?
何で迷ったか?とか迷った後のことを聞いておくれな。
で、何で迷ったの?
出稽古に行く途中で山の上の方に咲いてる桜を見つけてさ
後日、伊庭を連れて花見としゃれこんだんだけど
思った以上に桜は遠いし、花見もそこそこに戻ったものの
夜も更けて帰り道が分からなくなって、予定外に一泊したんだ。
伊庭さんと一泊?計画的なんじゃないの?。
ちがーーう!秀頴はお堅い家柄だから突然のお泊りなんか
許されないんだよ!
でも、泊まったのよね?
だから、伊庭の家にはちゃんと文だしたって!
「息子は預かった。返して欲しくば金を出せ」って内容?
俺は誘拐してないから!
誘惑はしたけどってか?
誘惑してねぇって。先に手を出したのは秀頴だ!
手を出したんじゃないよ!押し倒しただけだよ。
うっわ 秀頴!
何驚いてんの?何かやましいことでもあるの?
い、、、いやないけど…
ないわりに驚いてるね、宗さん。
ほ、、本当にないから…
ふーん。じゃそういうことにしてあげるよ。
話を戻すけどさ、桜を見ると伊庭さんすら忘れるって本当?
そうだよ。宗さんはおいらのことより桜が好きだから。
そんなことないって!
いーーや!おいら桜に負けてる!
桜は2人にとって楽しい思い出が多いみたいだね。
そうでもないよ。ね、宗さん。桜はね…一番嫌いな花だよね…。
そうだねぇ。
別れさせられた時期が桜の季節と重なったからね。
ん、、、1人で愛でる桜は悲しいことばかりだったしな。
千駄ヶ谷で1人で眺める桜は遠くて寒かった。
遠くて寒い?
室内からしか桜が見れない。もう花の近くに行くこともできなくなってた。
何とかして見たいと思って夜通し障子を開けていると寒くてね…泣けてきた。
宗さん、泣いてる?
泣いてないっ!花粉症だ!
はいはい。(おいら達の時代に花粉症なんてないけど…)
花粉症はないって突っ込まないのかぃ?
そこは日本人だから察しあいの文化じゃないか。
はいはい、お2人さんにとって桜は微妙な感じなのね。
そうだなぁ…。迷子になって大騒ぎの頃に戻って素直に桜を愛でていたかったな。
だぁねぇ~。
そういや、サクラ堂も桜好きじゃん。
血筋…じゃないか… 前世似だから諦めた。
こういう好みとか嗜好って似るよね。
そうそう。
前世を知るきっかけになるよね。
あーそうかも。
ってことで今回は前世を知る方法でした~
おい!サクラ堂!違ってるぞ!
いいから、いいから。
それは伊庭の口癖!真似するな~!
ぎゃーーーっ!宗ちゃんが追いかけてくるので、
サクラ堂逃げます!
ではまた、ごきげんよう~
江戸・京都・つれづれ ~前世と共に~ サクラ堂本舗いまい あり 猫部(ΦωΦ) @hinaiori
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。江戸・京都・つれづれ ~前世と共に~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます