寝不足のアラサー、異世界で『眠りの聖女』やります！

薫木 神凪（かおるぎ かんな）は寝ることが好きな社会人歴五年のアラサー。大学時代に就職氷河期の煽りを食らって就職活動に失敗した過去を持つ。「家が近いから」という理由だけで親戚が経営する会社になんとか正社員として雇われたものの、ブラック企業同然の職場のせいで寝不足に陥り、休日は寝てばかりいた。「寝るだけで生活できたらいいのに……」なんて思っていた矢先、寝落ちから目覚めたらふわっふわのお姫様ベッドの上で横たわっていた。「聖女様、おはようございます」謎の男性に呼びかけられるも、私は返答できずにいた。睡眠の質を何より大切にしている私は、耐えられないものがあったのだ。
──「このベッド、寝にくいので、どうにかしていただけませんか？」

※当作品はエブリスタをメインに更新しており、１話完結ごとにカクヨム、pixivに投稿しております。