カルチャーショックパラダイス Part3

第12話 黒飯

　以前、カルチャーショックパラダイスPart2で、北海道の「赤飯」について紹介いたしました。

　食紅でピンクにしたおこわに、甘納豆という、なかなかショッキングな赤飯で、皆様にとても驚かれましたね。

　さて、北海道には、「黒飯」というものも存在します。ただ、調べてみると、これは他の幾つかの県でも存在するらしいのですが。

　少なくとも、私は初めてで。

　親戚の法要から帰ってきた家族がもらってくる御膳についてきたご飯。

　私はてっきり、にぎり寿司かちらし寿司か炊き込みご飯くらいだと思っていたのですが、開けて、夫に尋ねます。

「これはなんでしょう？」

　おこわの上に黒豆が乗っているもの。

「黒飯（こくはん）じゃん」

　と、誰でも知ってるでしょ的に言う夫。

「いや、初めて見ますよ？」

「そうなの？　法事の時に出るよ？」

「どんな味がするの？」

　と、食べさせて貰って、

「……豆に味がついてない。てか、味がない」

「ごま塩振ればいいし」

　パラパラパラ。

「……うん。まあ、味のついてない黒豆おこわ」

　あの、ピンクのおこわに甘納豆じゃなくて小豆が入った方の赤飯とほぼ同じ味です。ピンクか白かの違い、みたいな。あと、豆が黒豆で、これが味付けがされていない。えっ？　赤飯に甘納豆入れるとこなのに？？

　仕出し屋さんいわく、最近は黒飯を出す家が減ったのだとか。

　黒飯の方が単価は安いのですが、山菜おこわとか、ちらし寿司なんかの方が人気があるらしく、お年寄りが少ない法要では、あまり出すことがなくなったとのことでした。それはそれで、ちょっと寂しいですね。

※近況ノートに写真があります。

　https://kakuyomu.jp/users/hiyuki0714/news/16818093086736409022

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　さてさて、長〜い中休みを挟みながら書いてきた『カルチャーショックパラダイスPart3』通称『カルパラ』3ですが、ここのところ、ちょっとネタが尽きております。

　筆者が北海道慣れしてきたことも原因の一つかもしれませんが。

　話数も丁度前作、前々作と同じくらいになりましたので、一旦、この辺で筆を置きたいと思います。

　また、いろいろ見つけてきましたら、Part4を書き始めるかも知れません。その時は、また、宜しくお願い致します。

　ご愛読、ありがとうございました。