放課後に現れる女怪盗『ぴよぴよ仮面』。
それは、さみしい子どもたちの時間を盗みにくる怪盗だった!
その正体であるあかり先生は、持ち前の身体能力と化粧スキルを活かし、今日も子どもたちの平和を守っていた。
ところが、そこをお巡りさんに見つかってしまって――!?
しかもそのお巡りさんは、あかり先生のお隣さんだった!
「先日ここに越してきた一ノ瀬です」
あかり先生のハラハラドキドキな二足わらじライフが始まった!
「一ノ瀬さんの勤務日と重ならないようにしなきゃ……彼女になったら、スケジュール確認できるかな?」
本来なら相反する二人。
それなのに、お互いの心遣いや善良さ、なにより正義感に、二人はどんどん惹かれてあっていき……
二人の恋と関係はいかに!
子供の孤独な時間を盗む女怪盗「ぴよぴよ仮面」。正体は小学校教諭、あかり。
ある日あかりの隣室に、一ノ瀬さんという警察官の青年が引っ越してきます。
女怪盗×警察官。この組み合わせで、事件が起きないはずがありません!
女怪盗だということを気付かれないよう、とある作戦のため、一ノ瀬さんに近づくあかり。
まさか怪盗だとは知らない一ノ瀬さんとの距離は、どんどん近づいていきますが……絶妙なすれ違い(勘違い?)に、にやにやが止まりません。
ですが、仲が深まれば当然、女怪盗であることがバレる危険性が高まるわけで、徐々に不穏な展開に……。
本作はそんな二人のハラハラドキドキする恋愛模様にときめくと同時に、それぞれが信じる正義に関する葛藤や、児童を取り巻く現代社会の問題点も描かれる、満足感たっぷりの作品となっています。
一度読み始めれば、あなたの寂しい時間もすぐに盗まれてしまうはず!
おすすめです!
小学校の先生でありながら、夜は孤独な子どもたちの相手をして寂しい時間を盗んでいく女怪盗、浅雛あかりとマンションの隣人で警察官の一ノ瀬の恋愛を描いた快作。
まずは設定が面白いです。
主人公、浅雛あかりは小学校の先生です。
現代は共働きの家庭があるなど夜遅くまで家族が不在になり、寂しい子どもたちが増えているようです。
そんな子どもの寂しい時間を盗むため、あかりは女怪盗『ぴよぴよ仮面』として子どもの遊び相手をしています。
そして、最近になって引っ越してきた隣人、一ノ瀬。
高身長で爽やかなイケメン、でも職業は警察官。
あかりは子どものために怪盗をしていますが、行っていることは不法侵入。警察にバレたら逮捕されるしかありません。
その微妙な関係でありながら、互いに惹かれ合っていく設定が素晴らしい!
描写やイベントも丁寧なので二人の気持ちが自然に通い合うのが分かります。
あかりが子どもを守るために全力な姿にも好印象です。
現代の子どもには、虐待やパパ活、挙句には卑劣な性犯罪者など危険がいっぱい。
そんな子ども守るために奮闘するあかり。そして彼女を守るために控えめながら寄り添う一ノ瀬。
ちょっとジレジレな二人の関係も見所です!
ですが、二人はどれだけ思いを寄せ合っても怪盗と警察官。
心は惹かれ合いながら、自分の信条と折り合いをつけられるか。
ぜひとも結末を目にしてほしい作品です!
女怪盗、ぴよぴよ仮面参上!
華麗に忍び入るのは、市営住宅の二階――
パッと駆け寄るのは「僕のところに来てくれた!」と喜ぶ小学生の男の子。
怪盗ぴよぴよ仮面が盗むのは、放課後一人きりで寂しい子供達の「時間」。その裏の顔は何を隠そう担任の「あかり先生」なのです!
不法侵入は犯罪。それでも信念を持って怪盗業に勤しむのですが……
ある日隣に引っ越してきたのはなんと警察官!
若く真面目で凛々しい警察官の一ノ瀬さん、その動向を正確に把握するには、「恋人」になってしまえばいい!?
そんな怪盗X警察官の禁断のラブとお仕事がドキドキです。
ラブコメちっくな軽妙さと艶やかさがありながらも、「お仕事」として扱われるテーマでは、現代社会ならではの子供達の課題にしっかりと向き合っています。素性を隠し、それぞれの立場ながら協力をして解決していく二人。
「お隣さん」としてもその心は近づいていくのですが、二人を阻む立場と信念、故の葛藤……。捕まえてしまうのか、捕まってしまうのか!?
最後まで多重の意味のドキドキが止まりません!