傷ついた心を救ってくれる人はきっとどこかに存在する

前半は主人公・望月くんの妹を七尾さんと一緒に探すという人間ドラマが展開されていき、後半からSF要素がだんだんと絡んでいく構成。

妹・聖奈の悲しい出来事には胸が締め付けられます。コロナ禍で、マスクをしていても、咳やくしゃみをしている人に対して周りが非難するような目を向けたり、最近では熱中症のリスクを考えて適度にマスクを外した方が良いと言われながらも、周りを気にして抵抗を覚えたり……

マスク生活の今だからこその冒頭で、物語にスッと入り込むことができ、世界観や設定が明らかになったときには、なるほど!となりました。面白かったです。