そのままの自分でいいんだよ

優秀な姉と比べられる主人公。でも姉のことを嫌っているわけでも、ライバル視しているわけでもない。
と自分では思っていたのでしょう。
でも夏祭りに姉の浴衣を着てみたくなったのは、心の奥にある対抗意識の現れだったのかもしれません。

そして主人公の知らないところで、姉も一生懸命背伸びをしていたことを告げられます。

どこか無理をしながら頑張っているのは姉妹二人も同じなんだな…と思ったところに、幼なじみの男の子が告げた言葉。

祭りの後の、少し涼しい空気のような爽やかさを運んでくれて、とても素敵な読後感でした。