かなえちゃん、本当にステキだよ!

バレンタインデー直前に、偶然再会した四人の女子。
以前のようにチョコを作ろうという話になったけど、かなえちゃんはそれを断ります。
そこには辛い過去があったのでした……。

多感な女子中学生の、とてもデリケートな心の動きと、友達を思い遣る優しさに、胸をうたれました。

自分もそんなふうに考えていたことがあったなと思えるような、多くの人が一度は悩み、立ち止まって考える問題を、主人公のかなえちゃんも持っています。

それをごまかすことなく、正面から立ち向かえられたのは、ステキな仲間のおかげでした。


少女たちの心の動きが丁寧に書かれていて、感情移入しながら読みました。
子供から少しずつ成長していこうとする彼女たちに、誰もが共感することでしょう。

等身大の少女たちの姿を味わってくださいね。