他者を介在させずに喜びを得ること

幸福論の一つとして知られている言葉ですが、この作品を読んだ後にこの言葉の難しさをすごく考えさせられました。
シロクマと少女の対話を通して追体験するそれは、読者自身の過去を振り返らせ、胸の奥にしまい込んでいた幸福を、あるいは後悔を、鮮明に思い起こさせる出来事になります。
いずれにしても、この作品が、好きなモノに改めて向き合うきっかけを与えてくれる素晴らしいお話であることに変わりはありません。

道に迷ったら、また読みにきたいと思います。