第51話

俺たちは朝食を食べ終わり冒険者組合の建物まできた。


建物内のエントランスにある依頼の看板を見つめる。

 看板にはいろいろな依頼が貼ってあった。どの依頼も街の外にいる魔物の討伐がほとんどだ。中には移動だけで数日かかるのもある。

 俺はこの街から少し離れた昔の魔族軍の施設の跡地の調査依頼の紙を取った。


『これを』

俺はカウンターの女に依頼の紙を渡す。


『わかりました。少しお待ちください』


俺は近くの椅子に座る。部屋のあちこちには冒険者がそこそこいた。そのほとんどがこちらに視線を向けている。


『レオ様』

さっきの女が俺を呼ぶ。


『こちらが、着手金です。ではよろしくお願いします』


俺はファインを連れ組合建物をでる。



門を出てファインにドラゴンになってもらい目的地近くのまで行く。



目的地上空に着く。

『ファイン降りよう』

 俺たちは地面に着く。目の前には山の中に続く古く苔の生えた大理石の門がある。

 俺はファインの背中から降り、門に近づくファインも人の姿に戻り俺につづいた。


『ファイン、行こうか』


『ええ』


俺たちは中に入って行く。埃ぽっくなく暗い階段を降っていく。ファインはどうやら夜目が良いらしく俺との距離を1メートル以内で抑えて歩いている。



階段を降り終える。

目の前には三つの通路がある。俺たちは真ん中の通路を歩く。明かり一つもなく暗い。



遠くから小さく声が聞こえた。



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俺とドラゴンの一生 ライカ @rururu1123

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