「正しいドミノの倒し方」を読んで

砂漠の使徒

砂漠の使徒

 今回私が読んだのは、「正しいドミノの倒し方」という本です。ドミノと言っても、ピザーラが数多の営業戦略の末にドミノ・ピザを倒す話ではありません。ここで言うドミノは、基本的に長方形の物体を一定の隙間を開けて等間隔に並べ、最後にそれを倒す遊びのことです。

 本書で最も興味深い点は、そのドミノを宇宙空間で行っているところだ。当然無重力の下で行えば、まともに並べることすらも困難を極める。そもそも何を持って「並べた」と称することができる状態にあると言えるだろうか。そして、最終的に訪れる「倒す」の行程が非常に気になり、まったく飽きることなく読み進めることができた。

 私はこの本から、諦めない姿勢と柔軟な発想力を学んだ。到底ドミノができうる環境ではないにもかかわらず、筆者は持ち前の根性とアイデアで、あの手この手でドミノを並べていく。ときには、宇宙船のダクトから出てきたエイリアンの触手や地球外周を回るスペースデブリが宇宙船に直撃した衝撃で、ドミノが倒れそうになり、そのハラハラ感もくせになった。

 みなさんもぜひ、不思議なドミノを読んでみませんか。

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「正しいドミノの倒し方」を読んで 砂漠の使徒 @461kuma

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