184 2月23日(金) AIのべりすとvsCopilot(AIのべりすと)

 ボクは頭を抱えた。

 

 おなじみの生成AIとの小説勝負なのだが・・・今まで、生成AIの『AIのべりすと』というソフトと対戦して、ボクは三連敗を喫している! URLは以下だよ。


 まあ、以下URLの駄作を一回読んでみてください。『AIのべりすと』がいかに強敵か、お分かりいただけると思うのだ。


 一回戦:ボクの『轆轤首の宿』という駄作の続きを書くという勝負で、『AIのべりすと』の勝ち・・・https://kakuyomu.jp/works/16816927862654115962/episodes/16817330666025101225


 二回戦:ボクの『あなたの米寿のお祝いに』という駄作の続きを書くという勝負で、『AIのべりすと』の勝ち・・・

https://kakuyomu.jp/works/16816927862654115962/episodes/16817330666170098112


 三回戦:ボクのアホバカ・アナグラムの続きを書くという勝負で、『AIのべりすと』の・・・ 

https://kakuyomu.jp/works/16816927862654115962/episodes/16817330666075989673


 おまけに最近は、同じ生成AIのcopilotというのが、カクヨムにちょこちょこ顔を出してきている。このcopilotが実に強敵なのだ。書かれてもいない小説を創作して、皆様の作品だと紹介したり、わざっと『現代の中学生が学校で慣れない英語を訳しているような日本語』を使って・・・笑いを取ってくるのだ。


 しかし、いつも冷静(ホント?)なボクは考えた。かの孫子も『かれを知りおのれを知れば百戦ひゃくせんあやうからず』って言ってるように、まずは敵を知ることが大切だ。


 『AIのべりすと』とcopilot、どちらも強敵だが・・・


 ここで思いついた。


 小説の創作に関して、『AIのべりすと』とcopilotでは、どちらが強くて、優れているのだろうか? どちらが読者を笑わせてくれるのだろうか?


 『AIのべりすと』だって、新参者のcopilotなんかには負けたくないだろう!


 そこで、今回は「生成AIと小説勝負」の番外編です。。。ボクが書いたアホバカ小説の続きを『AIのべりすと』とcopilotに書いてもらおう。


 そして、『AIのべりすと』とcopilotではどちらが優れているか、つまり、どちらの話が面白かったかを、読まれた皆様に判定していただきたいのだ。。。


 生成AI同士の対決・・・さあ、どうなるのだろうか?


 使うのは、ボクの超駄作『呪い返し』。URLはこちらだよ。

https://kakuyomu.jp/works/16816927861899780552/episodes/16816927861900850487


 で、ボクの『呪い返し』の第一章が、次の『===』で囲った範囲だ。


=============

 川床と書かれた提灯を掲げた料理屋が、せまい道の両側に並んでいる。夕闇が迫っていて、提灯のいくつかには早くも灯が入っていた。山が料理屋の後ろに黒く迫ってきている。


 私は道を急いだ。ハイヒールではなく歩きやすいスニーカーを選んだのが正解だった。


 道に緋毛氈ひもうせんを掛けた床几しょうぎを並べている店の前を通り過ぎると、急に左手に赤い鳥居が見えた。鳥居の横には『總本社 貴船神社』と書かれている。


 貴船神社は本宮、結社、奥宮の三つの社から構成されている。ここは本宮だ。


 私は赤い鳥居をくぐって、急な石段を登った。この石段が本宮に至る表参道だ。参道には朱色の春日灯籠が並んでいる。もう初夏で日中は京都市内の気温が25度を超えていた。が、ここまでくるとさすがに涼しい。石段を登りきると、眼の前に緑に包まれた龍船閣が現われた。龍船閣は本宮にある休憩所だ。龍船閣の向かいには二頭の馬の像があり、その横にたくさんの絵馬が掛けてあった。


 私は絵馬を探った。しかし、目的のものは見つからなかった。残るは結社か奥宮だ。しかし、結社は縁結びのパワースポットとして有名だ。まさか、そんなところに絵馬を置くまい。となると、奥宮だ。私は奥宮まで足を延ばすことにした。


 私は本宮からさらに15分ほど奥に歩いた。赤い小さな鳥居をくぐって、山間の道を進むと、赤い門が見えた。ここが奥宮だ。奥宮には誰もいなかった。ここまで来る観光客は少ない。奥宮の本殿の右に絵馬が掛けてあった。もう陽が落ちそうだ。私は急いで絵馬を探った。


 あった・・


 私はとうとう目的の絵馬を見つけた。絵馬の板の上には、私の写真が貼ってあった。一週間前に私が寮母さんに渡した写真だ。その写真の中で、私はプールサイドに腰を掛けて、こちらを見て笑っている。ビキニの水着からは水のしずくが落ちていた。そして、私の左胸には・・太い釘が打ちつけてあった。


 呪いの絵馬だ。

=============


 まず、先行は先輩の『AIのべりすと』だ。この『===』で囲った範囲を入力して、『続きの文を書く』をクリックすると・・・


 次の『***』で囲ったのが、『AIのべりすと』が作成した続きだ。


*****以下、『AIのべりすと』*****


 呪いの絵馬・・・私がそれを見つけたのは、大学2年生の時だ。サークルの夏合宿で伊豆の民宿に行ったときのことだ。その民宿には女子バレー部と男子テニス部の男女合わせて20人が集まった。合宿二日目の夜、一年先輩の男子学生が私を呼び出した。場所は人気のない体育館だった。彼は「この絵馬に釘を打ちつけてくれ」と言って、紐でくくられた『呪いの絵馬』を差し出した。私は当然拒絶した。すると・・・


*****以上、『AIのべりすと』*****


 おお。いきなり、面白いじゃんか! 先輩が『私』に差し出した『呪いの絵馬』。


 てか、皆様は、『總本社 貴船神社』はどうなったの?と思われたんじゃないかな・・・これ、『AIのべりすと』の急展開大作戦なのだ。『AIのべりすと』はときおり、話を急転回させる大技おおわざを使う。急展開大作戦で、いきなり、舞台を『總本社 貴船神社』から『伊豆の民宿』の『体育館』に急展開させたわけなのだ! しっかし、『体育館』がある『民宿』って、すごいですね。。


 で、どうなる? 『続きの文を書く』をクリックしたよ。


*****以下、『AIのべりすと』*****


 すると・・・彼はいきなり私を抱きしめ、キスをした。そして、「俺の言う通りにしないと呪い殺される」と言った。私は怖くなって、仕方なく絵馬に釘を打ちつけた。釘は倉庫にあったペンキ用のもので、先が尖っていて、先が黒く塗られていた。

サークルでは私と彼が付き合っていると思われていたが、実際は付き合ってなどいなかった。彼はかなり女癖が悪いことで知られていたし、私も彼の本性については何も知らなかったのだ。


*****以上、『AIのべりすと』*****


 キャー、いきなり、キスですってぇ~! しかし、無理やりでも、『女癖が悪い』彼とキスなんてしない方がいいと思うがなぁ・・・なんか、濡れ場になるの、これ? 


 で、『続きの文を書く』をクリック・・


*****以下、『AIのべりすと』*****


 サークルの他の女子部員たちが「やめとけ」とか「殺されちゃうよ」と忠告してくれたが、私には彼と付き合うという選択肢しかなかった。私は怖かったのだ。

 そして、その数日後・・・彼は死んだ。自殺だった。彼は自殺した理由を誰にも語らなかったが、噂ではサークルの仲間の女に手を出したことを私のせいにして、私に殺されたことにしたというのだ。私は先輩をなぶり殺した殺人女にされた訳だ。こうして、私は『呪いの絵馬』に関わったことで呪われてしまった・・・ 呪いの絵馬は、釘を打つときに左胸に釘の先端が触れるように結ぶのがコツだ。私が彼に絵馬を見せた時のように・・・ 私の写真の下には『呪』と書いてあり、右胸に向けて釘を打ちつけていた。3日ほどかけてその呪いの絵馬を作ったのだった。そして、私はその呪いを解くことにしたのだ。

 絵馬には私の胸の写真を貼った。理由はわからない。ただ、何となくそうした方が良いと思っただけだ。そして・・・4日目の朝に効果は


*****以上、『AIのべりすと』*****


 ぎゃーん。急展開・・・『彼』が死んだ! そして、『私』は『先輩をなぶり殺した殺人女』になっちゃったわけですね。。。


 で、『私』は『その呪いを解く』ことを始めたわけね。なんか、シリアスな展開ですね。それで、『4日目の朝』にどんな『効果』が出たんだ?


 『続きの文を書く』をクリック・・


*****以下、『AIのべりすと』*****


 そして・・・4日目の朝に効果は現れた。

 彼は死んだのだ。

 4日目、私はいつものように起床し、大学に行った。その日も雨が降っていて、鬱陶しかったことを憶えている。授業が終わると、サークルに向かったが、その日はあまり練習にならなかった。夜8時になってようやく解散になったが、9時頃まで部室に残っていた。9時10分を過ぎた頃だろうか・・・彼は突然部屋に入ってきた。そして、私に抱きついてキスしようとしたのだ。私は「やめて!」と叫んで抵抗した・・・しかし・・・ 気がついた時には彼の手刀が私の胸に突き刺さっていた。私は激痛で悲鳴を上げた・・・だが、すぐに目の前が真っ暗になって気を失った。

 私が再び意識を取り戻した時には、彼はすでに息をしていなかった。

 私は彼の遺体をトイレに運び込んだ。そして、彼が心臓麻痺を起こしたというシナリオを作ったのだ。そのあと、警察に電話をかけた。うまくシナリオ通りに警察は動いてくれたようで、事件は自殺として処理されたようだった。

 警察が帰った後、私は死体の処理にかかった。死体をトイレから流し台に移動し、


*****以上、『AIのべりすと』*****


 えっ? 『彼は死んだのだ』ですって??? さっき、すでに死んでたんじゃぁないの?・・


 てか、これ、よく読んだら・・・おそらく、さっきの『そして、その数日後・・・彼は死んだ。』の部分の説明になってるんじゃないかなぁ。きっと、タイムスリップして、さっきの場面を説明しているのだ。さすが、『AIのべりすと』は芸が細かい。


 でも、この話って、おかしくない? だって、『私』は彼の遺体をトイレに運び込んで、自殺を装って、警察を呼んだわけでしょ。そして、『警察が帰った後、私は死体の処理にかかった。死体をトイレから流し台に移動し、』って、警察は彼の遺体をトイレに残したまま、帰っちゃったの?


 で、『続きの文を書く』をクリック・・


*****以下、『AIのべりすと』*****


 警察が帰った後、私は死体の処理にかかった。死体をトイレから流し台に移動し、重しの石を外した。そして、トイレに溜めてあった水を死体にかけて、水で流した。遺体が綺麗になったら、排水溝に私の髪の毛を捨て、私が吐いた血を掃除した。こうして私は『呪いの絵馬』を解いたのだ・・・ 私は絵馬を裏返しにして絵を見た。そして、釘を打った部分を見て・・・背筋が凍る思いがした。釘の先端は左胸に触れていたのだ!  呪いは解けていなかったのだ!  考えてみれば当然のことだ。ただの迷信で私が呪われてしまうはずはないのだ。しかし、私は1年以上もその呪いの絵馬と付き合い続けてきてしまった。

 私の人生は絵馬によって大きく変わってしまったのだ・・・

 『呪いの絵馬』に効果があったと知った時、私はすぐにサークルの女子学生たちに連絡した。そして、彼女たちと一緒に新しい呪いの絵馬を作ることにした。次のターゲットは男子学生だ。彼は私と付き合っているという噂をサークル内に広めた張本人だった。この噂のせいで私に対する告白の数は減ってしまったし


*****以上、『AIのべりすと』*****


 『死体をトイレから流し台に移動し、重しの石を外した。』ですって・・・では、警察は、彼の遺体に重しの石が乗っていたのに、自殺と判断したわけ?


 で、次の『トイレに溜めてあった水を死体にかけて、水で流した。』って・・・主人公の『私』は女性なので、ここは女子トイレになるわけだが・・・誰か別の女性がトイレに入ってきて、『私』が死体に水をかけてるのを見たら、恐怖で卒倒するでしょうね。。。


 しかし、『排水溝に私の髪の毛を捨て』って、すごいですね。『私』は、女子トイレの中で髪の毛をカットしていたわけですね。女子トイレの中で、一人で髪の毛をカットする女性・・・なんか、身の毛がよだちます。


 結局、『私』は『呪いの絵馬』を使って、次々と殺人を犯していくことになりそうです。。。なかなか、面白い話ですねぇ・・・


 で、『続きの文を書く』をクリック・・


*****以下、『AIのべりすと』*****


 次のターゲットは男子学生だ。彼は私と付き合っているという噂をサークル内に広めた張本人だった。この噂のせいで私に対する告白の数は減ってしまったし、彼も浮気を控えるようになった。私は彼を苦しめてやりたいと思ったのだ。

 そして、最初の絵馬が完成した。それはプールサイドに座って、大きな胸の谷間を見せる私の写真だった。そんな写真を見られただけでも彼のプライドはズタズタだろう。彼は泣きながらその絵馬をもらっていった・・・そして4日目の夜になって・・・ 彼は死んだのだ。

 5日目になって『呪いの絵馬』は効力を失ったに違いないと思った私は、この『呪いのビデオテープ』を捨てる決意をした。そして、その日の夜、私は『呪いのビデオテープ』を処分するために寮の玄関先までやってきた。そして、外にあるゴミ捨て場に持って行こうとして・・・

 『呪いのビデオテープ』は忽然と姿を消した。

 6日目は土曜日だったので、翌々日の日曜日に改めて大学のサークルに行くと・・・そこには驚くべき光景が広がっていた!  大勢の学生たちが首を吊って死んでいたのだ!  もう学生とは言えない年齢の学生や教員もいた。彼らは全員首を吊って死んでいた。3階の階段ホールにある大きな掲示板には、血で『呪いのビデオテープ』と書かれていた。


*****以上、『AIのべりすと』*****


 ええっ、『そして、最初の絵馬が完成した。それはプールサイドに座って、大きな胸の谷間を見せる私の写真だった。そんな写真を見られただけでも彼のプライドはズタズタだろう。彼は泣きながらその絵馬をもらっていった』だってぇ~。そんな写真もらったら、大喜びじゃん! どうして、『彼は泣きながらその絵馬をもらっていった』のよ~?


 でも、それじゃあいくらなんでもおかしいから、この『そんな写真を見られただけでも』というのは、『彼は、勝手に私を自分の恋人だと思っているので、私が胸を露出したそんな写真を見られただけでも、彼自身が傷ついてしまう』という微妙な心理を表しているんだろうなぁ。さすが、『AIのべりすと』だ。ホラーとサスペンスの中に、人間の微妙な心理を描写している!


 で、ビックら仰天‼ 『5日目になって』、『呪いの絵馬』が『呪いのビデオテープ』に変わってる! 『呪いのビデオテープ』って、あの有名なホラー映画の『リング』やん! これって、『AIのべりすと』が得意な急展開大作戦なのだ! やるねぇ、『AIのべりすと』!


 そして、さらにビックらは、『翌々日の日曜日』のことだ。なんと、なんと、学生から教員までが『全員首を吊って死んでいた』。驚くべき大量殺人! 


 しかし、ややこしいですね。整理をすると・・・

・『私』は『サークルの女子学生たち』と一緒に新しい『呪いの絵馬』を作る。

・『5日目』に『私』が『噂をサークル内に広めた張本人』である『男子学生』を『呪いの絵馬』で殺害する。

・その後、何故か『呪いの絵馬』が『呪いのビデオテープ』に変わる。

・『私』は『呪いのビデオテープ』を捨てようとするが、『呪いのビデオテープ』が消えてしまう。

・7日目の『日曜日』に、大勢の学生や教員が『全員首を吊って死んでいた』。掲示板には、血で『呪いのビデオテープ』と書かれていた。


 これって、『私』が『呪いの絵馬』を作って、『噂をサークル内に広めた張本人』である『男子学生』を殺害したことによって、大量殺人が引き起こされたということになりますよね。だって、大量殺人の原因になった『呪いの絵馬』(『呪いのビデオテープ』?)は、『私』が『サークルの女子学生たち』と一緒に作ったんだから。


 すごい話になりましたね・・・


 さすが、『AIのべりすと』です。実に楽しませてくれました。


 はてさて、この『AIのべりすと』が考えた超娯楽・超大作ストーリーに、はたして、新参者のcopilotは勝てるのだろうか?


 次回、copilotの登場だよ。。。

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