女神さまにおはよう

五十年周期で繁栄と衰退を繰り返す世界。
君がくれた朝と、君と生きた夜のお話。


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女神が眠る五十年、人は被捕食者になり、都市を放棄して文明は衰退する。
崩壊していく都市を逃げ延び、残る生存圏を求め、誰もが必死で生きていた。
いつかまた、女神が目覚め、この世界に繁栄をもたらしてくれるだろうことを信じて。
そして暗闇の中を手探りで生きる日々の中、たどり着いたある谷で、ふたりは女神を目覚めさせることに成功する。
けれど、その代償は、最も大切なものを失うことだった。