自然を文字で表現できる素晴らしさ

個人的な考えかもしれないが、自然から遠く離れたところに本があると思う。

人としての共同体感覚としての言葉。動物である人が人として存在するための言葉を、筆者は巧みに使い自然を表現している。

本を書く者なら誰しも苦戦を強いられるのが、情景描写ではないだろうか?少なからず自分は情景描写が苦手だ。自然を文字で表すのは難しい。

ただ筆者は自然の中に溶けるような感覚で、ありのままの自然を文字で体現している。

もし一読して、面白い!と思ったのならば筆者の近況の写真にも目を向けて頂きたい。ファイダー越しではあるが筆者の目線でモノを見る事ができる。そこから見るキノコや蝶は、路傍の石ころのようでいて芸術なのだ。

気づかぬうちに人と自然とを線で隔てていた自分にとって、自然の捉え方を考え直させてくる素晴らしいエッセイでした。

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